「格安SIM」の認知は9割!本格的な定着は目の前?……RBBアンケート調査
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その結果、格安SIMの認知度、利用度がかなり高くなってきていることや、大半の人が以前使っていたスマホを手元に残していること、月額費用はスマホ選びの最重要項目であることなどが分かってきた。アンケート実施期間は、3月26日午前11時06分から28日午後3時まで。675票の回答を得た。
アンケートは全4問。まず、「格安SIMを知っていますか?」という質問では、「利用している・利用していた」が277票、「知っているが利用したことはない」が339票で、合計すると616票、実に全体の90%以上が格安SIMを知っているという結果になった。上述したSIMフリーiPhoneのような、注目の端末が登場したほか、各キャリアのMNP競争などが取り沙汰される中、ユーザーの価格への意識も高まっていることが要因のひとつと考えられる。
次に「機種変更した際、過去に使用していたスマホをどうしていますか?」と複数回答で聞いた。断トツで多かったのは「手元に残している」(459票)という答え。「下取り・買い取りに出す」(130票)、「家族や知人に譲る」(93票)などを大きく上回った。各キャリア、端末の下取りなども行っているが、大多数の人は手元に端末を残しておくようだ。メールや画像データなどをそのまま残していたりするケースも多いのだろうか。
「スマホを選ぶ際に最も重視する項目は?」という質問では、「月額費用」(293票)が最多得票。次に「端末スペック」(256票)、「端末デザイン」(60票)、「通信キャリア」(46票)と続いた。ここでも“価格”に関する項目がトップとなっている。また、端末スペックを重視する声も多い反面、通信キャリアに関してはそこまでこだわる人が多くない結果となった。最後に、「現在あなたが使用しているスマホの月額料金についてどう思いますか?」と、価格についてストレートな質問をぶつけてみた。これには、「高すぎる」(269票)、「やや高いと思う」(217票)と不満の声が多数上がり、「適正価格だと思う」(82票)、「安いと思う」(56票)といった答えを上回った。
簡単なアンケートではあるが、「格安SIM」の認知度が思ったよりも向上していることに驚いた。ただし、その半数以上は「知っているが利用したことはない」人で、本格的な普及はまだこれからといったところ。しかし、手元にかつての端末を残す人が多いこと、通信キャリアへのこだわりよりも、単純に月額費用などを気にする人が多いことなどの状況から、MVNO各社が提供する格安SIMサービスが今後ますます注目され、市場も拡大していくことが予想される。引き続き注目していきたい。
《白石 雄太》
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