NTTドコモと横浜市、コミュニティサイクル事業「baybike」開始……2014年度中に“スマート自転車”も導入へ
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「baybike」は、これまでNTTドコモと横浜市が共同で2011年度から3年間実施した「横浜都心部コミュニティサイクル社会実験」をコミュニティサイクル事業として本格稼働させるもの。都心部活性化、観光振興、低炭素化に寄与する取り組みとして、2019年3月31日までの予定だが、最大10年間、2024年まで延長する可能性もある。
用意される自転車は国内最大規模の400台、貸出/返却拠点「サイクルポート」は34ヵ所設置される。5月には清水建設MM21-46街区プロジェクト(横浜アイマークプレイス)の敷地内に新規サイクルポートも設置する。
利用するには、まず馬車道など3ヵ所に設けられた「baybike 登録カウンター」で会員登録することが必要。登録には、クレジットカード、Eメールを受信できる携帯電話、会員証(Suicaなどの交通系ICカード、おサイフケータイ機能つき携帯電話、専用ICカードのいずれか一つ)が必要となる。
利用料金は、「1回利用」の場合は1回30分利用で100円。月額1,500円で1回30分の利用が自由にできる「月額会員」も用意される。延長料金はともに30分100円。
■“スマート自転車”による「次世代コミュニティ サイクル システム」
「baybike」では、NTTドコモが開発したポートレス型の通信システム付き自転車、いわゆるスマート自転車を利用する「次世代コミュニティ サイクル システム」を2014年度中に導入する。
これは自転車に通信機能やGPS機能、遠隔制御機能をもつ端末を設置することで、貸出自転車を管理するシステム。専用の駐輪場システムが不要となり、自転車本体のみで運営できるため駐輪スペースがコンパクトになり、駐輪場の柔軟な設置や再配置が可能になる。自転車の遠隔監視や位置情報の分析も行えるので、盗難防止にもつながるとしている。また、幅広い年齢層に利用してもらうため、電動アシスト機能も搭載される。
「次世代コミュニティ サイクル システム」を導入することにより、利用自転車を1,000台まで増やしていく予定。また、事業エリアも横浜都心部から横浜駅周辺、関外地区、山手地区まで拡大していく。
健康とエコの観点から自転車の利用は、今後とくに都市部においてますます増えていくと予測される。横浜市が社会実験として3年間実施した結果、登録者数は約19,000人におよび、利用回数も実験開始の2011年度が1日114回だったのに対し、2013年度末には1日約400回にまで増えている。多くの海外からの観光客が見込まれる2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時を見据えた事業といえる。
《関口賢》
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