「磨き方は90点、残り10点は今後の可能性」……コロンブスの靴みがき入社式
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まず、先輩に靴を磨いてもらい、次にその技術を学んだ新人が先輩の靴を磨く。「この流れは、1971(昭和46)年から変わっていない」(同社)という。
同社社長の服部達人氏は、「靴をきれいに磨くだけでなく、相手に自分の想いや感謝の気持ちを伝えることもできる。そんな気持でお互いに磨いてほしい」とアドバイス。
先輩の靴を磨く新人たちは、みな「緊張する」とひと言。遠慮がちにブラシやクリームをあてていると、「もっと力強くゴシゴシと磨いていいよ。遠慮しないで」と声をかける先輩の姿があった。
「両親の靴も磨いたことがないうえに、履いた状態で磨くとなると緊張した。気持ちが引き締まる思い」と新人がもらせば、「(自分が)入社したばかりのころを思い出す。私の若いときより磨くのがうまい。点数でいうと90点ぐらい。残りの10点は“今後の可能性”ということで」と先輩社員は語りかけていた。
靴みがき入社式を見つめた同社経営陣は、「今年は女性が男性の数を上回ったことが珍しい。当社では初ではないか。そして全員、“靴好き”であるという印象。靴関連品のほか、バッグなどの手入れ用品なども販売しているので、これから多方面での活躍に期待している」と語っていた。
《大野雅人》
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