NTT、Range Extensions対応のHEVCエンコードエンジンを世界初開発
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日本電信電話(NTT)は4月7日、映像符号化の国際標準「HEVC」が年6月に規格化を予定している「Range Extensions」(RExt)に対応したソフトウェアエンコードエンジンを、世界で初めて開発したことを発表した。
「HEVC」(High Efficiency Video Coding)は、放送局等で用いられる素材映像の圧縮を、可能にする映像符号化国際標準。さらに素材映像を効率的に扱うためには必須となる、HEVC RExt規格の策定作業が進められている。
今回NTT研究所では、独自のイントラ予測方向高速判定技術を開発するとともに、エンコードプログラムの最適化を実施。さらに映像のなかの前景と後景が境界部分で適切に分割されるように映像符号化に用いるブロックサイズを最適化する技術等を開発した。
このRExt対応HEVCソフトウェアエンコードエンジンは、素材映像に必要な色成分精度の高い色差フォーマット(4:2:2フォーマット)や、高ビット深度(12bit)、最大解像度8Kに対応したものとなる。これにより、放送局やコンテンツプロバイダ等の4Kの素材映像を、従来より少ないデータ量に圧縮して伝送することが可能となる見込みだ。素材映像を高圧縮で蓄積することもできる。
なお、本エンコードエンジンは、米国ラスベガスで4月7日~10日に開催される世界最大の放送技術展「NAB2014」NTTブース(South Hall Upper Level, SU5021)にて展示されている。製品についてはNTTグループ企業を通して2014年後半に商品リリース予定。
「HEVC」(High Efficiency Video Coding)は、放送局等で用いられる素材映像の圧縮を、可能にする映像符号化国際標準。さらに素材映像を効率的に扱うためには必須となる、HEVC RExt規格の策定作業が進められている。
今回NTT研究所では、独自のイントラ予測方向高速判定技術を開発するとともに、エンコードプログラムの最適化を実施。さらに映像のなかの前景と後景が境界部分で適切に分割されるように映像符号化に用いるブロックサイズを最適化する技術等を開発した。
このRExt対応HEVCソフトウェアエンコードエンジンは、素材映像に必要な色成分精度の高い色差フォーマット(4:2:2フォーマット)や、高ビット深度(12bit)、最大解像度8Kに対応したものとなる。これにより、放送局やコンテンツプロバイダ等の4Kの素材映像を、従来より少ないデータ量に圧縮して伝送することが可能となる見込みだ。素材映像を高圧縮で蓄積することもできる。
なお、本エンコードエンジンは、米国ラスベガスで4月7日~10日に開催される世界最大の放送技術展「NAB2014」NTTブース(South Hall Upper Level, SU5021)にて展示されている。製品についてはNTTグループ企業を通して2014年後半に商品リリース予定。
《冨岡晶》
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