捏造や改ざんが指摘されている論文について「悪意はなかった」と涙ながらに訴えた小保方さん。「STAP細胞は存在し、再現実験は成功している」と明言したが、その証拠となり得る実験ノートなどは提示されず、反論が不十分な会見だったと見る向きもある。
高須氏は科学論文について、「地味な実験の積み重ねが重要なんです。事実に基づいた結果を受け入れて論文を作るのが不文律」と説明。正確なデータと、第3者でも再現できることが基本であるとして、それを示すことのできなかった小保方さんの論文については「論文制作は映画制作ではありません」「ファンタジーは科学ではありません」と切り捨てた。ただし、小保方さん自身は今回の会見で、件の論文については「現象論を記述したものであって、最適条件を証明したものではない」としている。
また、弁護士とともに会見を開き、会見中には涙を見せる一幕もあった小保方さんについては、「科学者に情緒は不要」「日本には泣きが売り物職種の大人もいますがその人は科学者ではありません」と厳しく批判。「今度の小保方さんの会見は政治家の駆け引きそのもの。科学者の行動ではありません。政治家として満点。科学者として零点」とぶった斬った。