【インタビュー】日米ITベンチャーの動向・違い
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インタビューに応じてくれたのは、Twilio Techical Porgram Manager Trenton McManus氏、同Chief Marketing Officer Lynda Smith氏の2名。
――日米のエンジニアの違いについてどうお考えですか
McManus氏:日本のエンジニアは構造的な視点を大事していると思います。プロジェクトでもステップを踏むことやプロセスを重視する点です。対して米国のエンジニアは、ビジネス視点を重視する人が多いのではないでしょうか。ビジネス重視といっても経営者としての見方というより「Facebookのような会社を作ってやるぞ」といったような起業家としての要素といったほうがいいかもしれません。
Twilioの事業分野でいえば、通信事業の規制はやはり日本のほうが多いですね。そのため、エンジニアが新しいことに挑戦しにくかったり、古いやり方から抜け出せないといった問題があるように思います。
Smith氏:これは米国と日本の違いというより米国と他国の違いといったほうがいいかもしれませんが、起業に対する文化や社会環境の違いがあると思います。米国、とくに西海岸では起業するにあたって、投資家やファンドなど起業のためのインフラが整っています。起業の失敗を許容するという考えも根付いています。また、大企業が技術革新を得ようとする際も、自社で開発するだけでなく、技術を持っている企業を買収するという考え方があります。こういった投資環境の違いや企業戦略が、米国でのエンジニアの起業意識に影響しているのかもしれません。
――近年、日本ではDevOpsの動きが活発化しています。米国ではどのような状況なのでしょうか
Smith氏:有名な例ではCapital Oneというクレジットカードの会社が自社のシステム開発と運用にDevOpsを取り入れています。現在、米国では開発部分をInnovative Labとして独立させ自主性を強化するような動きもあります。Innovation Labでは、企業におけるさまざまな問題に高度なソリューションを提供するというミッションのものと、単なるシステム開発部門より独立した機能を持っています。
McManus氏:TwilioでもDevOpsを実践してAPIやサービスのリリースを早めたりしています。また、Twilio APIを使ったDevOpsのユースケースもあります。主に運用面ですが、サーバー監視でのアラートにTwilioのメッセージAPIやコールAPIを利用して、管理者にトラブルなどをテキストメッセージや電話によって伝えるという応用事例です。
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