【ファインテック2014 Vol.7】タッチはもう古い……視線で入力のアイトラッカー
エンタープライズ
ハードウェア
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
【MWC 2014 Vol.20】タブレットの画面を「目」で操作……Android向けSDKを99ドルで提供
-
「Google Glass」をアメリカ国内で発売

トビーは主に福祉用機器や研究機関向けのアイトラッキングシステムを手掛けている会社だが、ファインテックでは、その技術展示の他、アイトラッキングセンサーとSDKで95ドル(クーポン価格)という廉価な製品も展示していた。障碍者向けの入力システムや、心理学、マーケティング調査、安全運転システム向けのアイトラッキングシステムは、カメラや赤外線LEDを2系統持たせたり、信号処理プロセッサのASICを搭載するなど数十万からする高価な製品になりがちだが、「Tobii EyeX」では、カメラを1系統にしたり、信号処理などをPC側のソフトウェアに任せるなどして、価格を抑えている。
SDKはUnityに対応し、現状ではWindowsマシンが前提となるが、Mac版も対応を考えているという。
アイトラッキングのデモでは、キャリブレーションの画面で目の大きさと視線を調整したのち、視線で画面上のランプを点灯させたり、キーボードで文字を入力したり、サムネイル動画から視線で画面を切り替えるデモアプリケーションが体験できる。懐かしい「アステロイド」ゲームも用意されており、注視した隕石をビームで破壊するものだった。
トビーでは、メガネ型のアイトラッキングシステムも開発している。メガネ型はPCなどの入力装置ではなく、企業や研究機関向けの測定・記録システムだ。メガネ型なので、屋外などでの調査に利用する。通信機能などなく有線で小型のロガーにデータを送り、あとで分析する形になる。視線の動きはメガネレンズがハーフミラーになっており、内側に映る眼球をメガネフレームに取り付けられた赤外線LEDとカメラで読み取る。また、被験者が何を見ているかを識別するため正面を撮影するためのカメラも着いている。
メガネ型ウェアラブルコンピュータに応用すれば、タッチやモーションだけでなく、メガネに映し出されたアイコンなどを視線で操作できるようになるかもしれない。
特集
この記事の写真
/