【インタビュー】『キャプテン・アメリカ/WS』ルッソ監督……エッジを効かせる
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
--- コミックスの映画化に興味を持たれた理由は何でしょうか。
ジョー・ルッソ監督:コミックスは10歳の頃から集めているよ。最初にお金を出して買った1冊が、キャプテン(・アメリカ)とファルコンがチームを組むエピソードだったのは奇遇だね。
--- キャプテンのファンだったのですか。
ジョー・ルッソ監督:たとえば彼の愛国主義とか、気になるキャラクターだった。スティーブ・マックイーンが演じたら、と想像していた。なぜなら、キャプテンは良い子過ぎるから、マックイーンが演じればエッジを持ち合わせたキャラになって、ストーリーをより掘り下げることができる。今回の映画化では、まさにそういったエキサイティングな、ハードなところを狙った。
--- マーヴェル・コミックスは読んでいましたか。
ジョー・ルッソ監督:持っているコミックスはほとんどがマーヴェルだ。僕ら兄弟はダークな内容の物語に惹かれるね。DCコミックスだけど、フランク・ミラーの『バットマン:ダークナイト・リターンズ』が好きな少年だった。
--- それ、私も持ってます!
ジョー・ルッソ監督:『ダークナイト』は神話を解体して、創造性のドアを開いた。ヒーローものでもダークなアプローチができることを僕らは知ったんだ。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』では、70年代の政治スリラーのような映画ができた。
--- キャプテン・アメリカという、誰もが知っているキャラクターの映画化にあたってプレッシャーはありましたか。
アンソニー・ルッソ監督:それはもう。まずシリーズ全体のレベルが高い。加えてキャプテン・アメリカだ。好きなキャラクターだから、好きなジャンルだからという、ファンであることの情熱で乗り越えたよ。
《高木啓》
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