2014年度新入社員、出世意欲に男女差…理想の上司は武田信玄
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調査は3~4月、三菱UFJリサーチ&コンサルティングが新入社員セミナーの受講者に対して実施した。対象は、東京、名古屋、大阪の38講座に参加した1,338人の新入社員。
給料と残業に対する考え方では、「給料が増えなくても残業はない方がよい」を選択した人が56.5%と過半数を超え、2004年度の調査開始以来、最高値を記録した。「残業が多くても給料が増えるのだからよい」を選んだ人は43.5%だった。近年の新入社員は、仕事以外の生活を大切にしたいと考える傾向が強い実態を裏付ける結果となった。
「出世したい」と「出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい」のどちらの考えに近いかについては、「出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい」が53.8%となり、前年度の50.2%よりやや上昇した。男女別では、「出世したい」という男性が60.5%に対し、「出世しなくても好きな仕事を楽しくしたい」という女性が77.2%となり、前年度より男女間の出世意欲の差が拡大した。
「将来、どのくらいの役職にまで出世したいか」をたずねた結果でも、男女差は顕著に表れた。「役職にはこだわらない」と回答した人は、男性34.2%に対し、女性76.6%。「役員」は男性28.4%、女性4.9%。「社長」は男性15.4%、女性1.8%だった。
「定年まで同じ会社で働きたい」と「自分にもっと合った会社があれば転職したい」のどちらの考えに近いかを選択してもらったところ、結果はほぼ同じ割合を示した。学歴や性別でみてみると、大学・大学院卒と女性は「自分にもっと合った会社があれば転職したい」を選んだ割合が高かった。
「理想の上司を戦国武将にたとえるとだれか」という質問に対しては、「部下の力を引き出し、チーム力を高めていく」の「武田信玄」が前年度に続き1位となった。2位は「豊臣秀吉」、3位は「徳川家康」、4位は「織田信長」、5位は「上杉謙信」となった。
《奥山直美》
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