ルナ ドリーム 始動……史上初、民間で月面到達へ 2015年10月打ち上げ | RBB TODAY

ルナ ドリーム 始動……史上初、民間で月面到達へ 2015年10月打ち上げ

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ルナ・プロジェクト
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 民間企業が初めて月面到達をめざすプロジェクト「LUNAR DREAM CAPSULE PROJECT」(ルナ ドリーム カプセル プロジェクト。以下、ルナ・プロジェクト)が2014年5月15日、始動した。2015年10月に、米国フロリダから打ち上げ予定だ。

 本プロジェクトは、大塚製薬、国際的宇宙事業会社アストロスケール社(シンガポール)、宇宙開発企業アストロボティック・テクノロジー社(米国)から構成される「LUNAR DREAM実行委員会」が、東京大学中須賀・船瀬研究室、九州大学花田研究室、九州工業大学工学研究院、日本の中小民間企業の協力を得て実現する。

 「ルナ・プロジェクト」は、地上から約38万kmの月面に、世界中の子どもたちから集めた夢と、いつ、いかなる場所でも、人類にとって大切な「水」の象徴として、また夢はいつも身近にあるとのシンボルとして、市販のイオン飲料の粉末を、総重量1000gのタイムカプセル“LUNAR DREAM CAPSULE”(ドリームカプセル)に載せて届ける。

 「月や宇宙に興味を持った若者たちが、近い将来、今度は自らの力で『ドリームカプセル』を取りに行き、月の水で溶かした飲料でのどをうるおしてほしい、そんな壮大な未来への夢を乗せたプロジェクトです」と関係者は期待する。

 月に届ける「ドリームカプセル」は、“ものづくり日本”を支える企業を中心とした技術により開発される。日中110°C、夜間マイナス170°Cにもなる月面の環境下で年月を経ても耐えうるカプセルの設計、製造から、月面到達までの幾重もの工程におけるシミュレーションに至るまで、様々な技術が集積される。

 「ドリームカプセル」はみんなの夢をのせたタイムカプセルだ。カプセルの中には、レーザー技術によって、世界の子どもたちが描いた夢がそのままの姿で刻印されたチタンプレートと、月の水で飲料を飲むことができる未来を夢見てイオン飲料の粉末が封入される。また、カプセル外側には、特殊な染色技術を使って、宇宙では通常用いられない色(青色)を再現する。

「LUNAR DREAM実行委員会」メンバー
●大塚製薬株式会社
●アストロスケール社
●アストロボティック・テクノロジー社

「ドリームカプセル」制作チーム
●株式会社由紀精密
●海内工業株式会社
●電化皮膜工業株式会社

《高木啓》

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