NICT、UWBによる高精度屋内測位システムを開発……数10cmの精度で計測
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
超高速インターネット衛星「きずな」、世界最高速3.2Gbpsの衛星伝送に成功
-
100ギガビット級光ネットワークの相互接続に成功……KDDI研、三菱電機、慶應大ら

UWBを用いた屋内測位システムでは、ナノ秒単位の非常に短いパルスの電波を用いることで、Wi-Fi(数m程度の精度)やIMES(10m程度の精度)等の屋内測位システムより、一桁以上高い精度で位置測定できるという。一方で、測定距離が短いため、機器を多数設置しなければならないという課題があった。
今回開発したNICTは、UWB(7.25~10.25GHz)を利用した高精度の屋内測位システムを開発。測定距離を増大させる技術を取り入れることによって、測定距離を3倍以上上回る30mに増大させた。これにより、機器数を減少させることが可能となった。また、利用者が携帯しやすいよう、UWB移動機として、スマートフォンに連結した形状の端末や作業ポケットに入れられる小型端末などを開発した。さらに、この屋内測位システムは、視覚障がい者が歩行する上で主な障害となる段差、階段の有無や道幅などの状況を考慮したルートも算出できる。
NICTでは、今回開発した高精度の屋内測位システムをショッピングモールや物流倉庫に設置し、顧客位置に連動したショッピング情報等の提供や会計まで行かなくともクレジット決済できるサービスの実証実験、作業員やフォークリフト等の動線把握による作業効率と安全性向上のための実証実験を行っている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/
関連ニュース
-
超高速インターネット衛星「きずな」、世界最高速3.2Gbpsの衛星伝送に成功
ブロードバンド -
100ギガビット級光ネットワークの相互接続に成功……KDDI研、三菱電機、慶應大ら
ブロードバンド -
映画『X-MEN』新作、iBeaconでプロモーション
エンタメ -
ネクスト、『HOME'S』アプリでiBeaconを使った来店検知システムを試験提供
エンタープライズ -
KDDI、中華電信など3社と「ASIA NFCアライアンス」を設立……モバイルNFCを推進
エンタープライズ -
自衛隊が「ソフトウェア無線機」を公開---NECが開発し、3.11でも活躍
IT・デジタル -
OKI、M2M機器向け「920MHz帯無線通信モジュール」出荷開始
エンタープライズ -
富士通、スマホの小型アンテナの感度を約10倍改善できる受信IC技術を開発
エンタープライズ