教育の質を評価する大学ランキング、東大は12位とアジア最高水準
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THEが2013年10月に発表した「世界大学ランキング2013-2014
」では、国際性や産学連携、論文の被引用数などの分野における評価が伸び悩み、東京大学は23位にランクイン。その一方で、教育の質は高く評価されており、学生の学びにもっとも直結する部門において世界的にも高水準にあることがTHEの発表により明らかになった。
教育の質としてTHEが評価した項目は、「教員1人に対する学生の比率」、「博士号取得者と学士号取得者の比率」、「教員数に対する博士号取得者数の比率」、「教員数に対するの大学の収入」など。これらの部門の総合点として東大は100点満点84.7点を獲得、世界で12番目に教育の質が高い大学となった。
上位にランクインしたのは英米の名門大学。1位は、ハーバード大学、2位はスタンフォード大学、3位はカリフォルニア工科大学となった。米国以外の大学では、5位に英国のケンブリッジ大学、8位にオックスフォード大学がランクインしたが、その後に東大が続いた。27位には京都大学もランクインし、アジアの大学の中では3位という位置づけだ。
順位より興味深いのは大学生に対する「教育の質」としてTHEが評価する項目だ。評価項目のひとつである「教員1人に対する学生の比率」は分かりやすい。比率が低いほど学生1人に対する教員の時間が増えるということだろう。
2つ目の項目である「博士号取得者と学士号取得者の比率」では大学生の研究環境を評価。博士課程レベルの研究者が学部生数に対して多いほど、研究重視の環境を作り出すことが可能なため、研究面で学部生に与える影響を評価している。
3つ目の項目である「教員数に対する博士号取得者数の比率」は、各大学の研究者育成能力を評価している。次世代の研究者を各大学がどのように排出しているかを算出することで、研究機関としての大学のあり方を評価しているのだろう。
これらの評価項目を見ると、THEが重視する大学教育の質とは、学部生が大学院生や教員とともに研究に携わることのできる環境だ。世界では、大学生が研究のプロと一緒に学ぶことで、問題解決能力や分析力を養うことのできる環境を重視しているようだ。
《湯浅大資》
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