【Interop 2014 Vol.9】拡張性の高さと収容密度の高さをアピール……ファーウェイ・ジャパンの大容量ストレージシステム
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OceanStor UDS大容量ストレージ・システム(UDS)は、Amazon S3と互換性を持った分散オブジェクトストレージシステム。拡張性の高さとディスクの収容密度の高さを特徴としており、4Uのエンクロージャーで300TBの容量を確保できる。これを1キャビネットでは7台まで拡張することができ、48キャビネットをひとつの分散ストレージクラスターとして最大100PBまでの拡張が可能。これをひとつのデータセンターとして、10データセンターまで連携させることで、1EBまでの拡張を可能としている。
この拡張性を支える技術として、ファーウェイ・ジャパンではHDD単位でARM CPUとメモリー、ネットワーク機能を搭載。最小単位のストレージノードとして動作させることで、データを分散配置する際のヘッドの負荷を軽減している。このため、通常の分散サーバーとは違い、UDSではディスクが増えるとむしろパフォーマンスが向上するという。
また、ソフトウェアで提供される分散ストレージと比べると、UDSは収容密度でもアドバンテージのある製品となる。一般には2Uのサーバーで50TB程度の容量を搭載するため、300TBまで容量を拡張するにはこれが計6台必要。しかし、UDSは4Uのエンクロージャーを採用するため、収納密度ははるかに高い。消費電力も通常のサーバー用CPUが80W~100Wなのに対し、UDSはARM CPUが1つ3W。4TBのHDDを75台搭載したとしても、消費電力は225Wと半分程度に抑えられる。
さらに、UDSのもうひとつの特徴として、管理負荷の低さも挙げられる。ディスクに障害が発生した際には、そこに収納されていたデータをパリティから生成。元の冗長性を確保できる。これが、RAIDの場合には冗長性が失われるため、ボリュームごと再構築する必要がある。しかし、UDSならHDDの交換は次のメンテナンスまで待っても問題はない。全体の10%に障害が出たらアラートを出すといった値を設定しておくことも可能だ。
《丸田》
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