【Interop 2014 Vol.26】フェイスブックのIDでホットスポットにログイン……シスコのAPに新たな付加価値
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「Facebook ID」はホットスポットでの利用を想定しており、同社のフェイスブック社から認定されたアクセスポイントを設置することで利用が可能になる。登録やID情報の入力が不要になるため、ユーザーはアクセスポイントをより手軽に利用できるようになる。
一方で「Facebook ID」を利用することでの、ホットスポット提供側のメリットは非常に大きい。一般にフェイスブックに掲載した情報が、ユーザーのニュースフィードに届くのは10%から20%。この確率を増やすには優先度を上げる必要があると言われている。
「Facebook ID」では無線LANの認証を行うと、ユーザーがアクセスポイント提供元のフェイスブックページにチェックインすることになる。さらに、オフィシャルサイトへの誘導も行うため、ユーザーがホットスポットを利用するほど、優先度が上げられるという仕掛けだ。
また、フェイスブックにはユーザーが公開しているプロフィールを元に、アクセス統計を取得する機能がある。これを利用すれば、ホットスポットを利用したユーザーの年齢比や男女比率、国籍といった顧客傾向が把握できるようになる。
かつては設置数が少なかったため、ホットスポットは顧客誘導の効果が期待できる設備だった。しかし、最近では海外からの旅行者などが不満を訴えたこともあり、ホットスポットが急速に普及しつつある。そこで、シスコシステムズがアクセスポイントの付加価値のひとつとして提供しているのが今回のサービスだ。特にフェイスブックの運用を行っている店舗では、マーケティング的なメリットを期待できる。
なお、「Facebook ID」では将来的にアクセスポイントが取得した接続端末の位置情報を利用したサービスも検討しているという。似たようなインフラではiBeaconがあるが、無線LANという共通インフラが利用できるため、店舗側ではビーコンを設置しなくて済む。ユーザーがBluetoothをオンにする必要もないめ、告知などの情報をよりリニアに顧客に提供することができるとのこと。現状では位置情報の取得に3メートルから5メートルの誤差が出るが、今後は精度についても改善していきたいとのことだ。
《丸田》
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