レシフェのスタジアムはSAMURAI BLUEで染まるか……明日W杯で日本初戦 | RBB TODAY

レシフェのスタジアムはSAMURAI BLUEで染まるか……明日W杯で日本初戦

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アレナ・ペルナンブーコで練習する日本代表 (c) Getty Images
アレナ・ペルナンブーコで練習する日本代表 (c) Getty Images 全 8 枚
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 日本代表がコートジボワール代表とワールドカップの初戦を戦うアレナ・ペルナンブーコは、ワールドカップ開催に合わせて新・改築された12のスタジアムのうちのひとつであり、観客収容能力は4万6000人とされる。2013年4月の完成記念式典ではルセフ大統領による始球式が行なわれている。

 ワールドカップ終了後は地元の古豪チームのひとつであるナウチコの本拠地として使用されることが決まっており、地元ではナウチコのマスコットであるチンブーの名を配してアレナ・チンブーと呼ばれる。なお、チンブーとはシロミミオポッサムのことであり、「死んだふり」をする動物として日本のテレビ番組などでもしばしば紹介されている。

 ワールドカップ開幕カードとなった6月12日のブラジル対クロアチア戦では、ブラジル代表のマルセロ選手のオウンゴールでクロアチアが先制するというサプライズがあったが、アレナ・ペルナンブーコ完成時のオープニング・ゲームとして組まれた記念試合ナウチコ対スポルティング・リスボン(ポルトガル)戦では、ナウチコのセンターバック(当時)ルイス・エドゥアルド選手のオウンゴールが「ファーストゴール」として歴史に刻まれている。

 日本代表にとって、選手たちがこのスタジアムのピッチをすでに体験済みであるのは強みであると言える。2013年6月19日、ワールドカップの前哨戦として開催されたコンフェデレーションズカップでイタリア代表と対戦した日本代表は、3対4のスコアで惜敗したものの、一時は2点差をつけるなどワールドカップ優勝回数4回の強豪を追い詰めている。同じ6月に試合をしたということもあり、気候やピッチコンディションもほぼ同じ条件下で初戦を迎えることができる。

 スタジアムの壁面は日本の大手ガラスメーカー企業が開発した特殊フィルムでコーティングされているのであるが、こうした条件が選手たちに躍動する力を与えることを願いたい。

筆者紹介:高木耕(たかぎ・こう)……神田外語大学ブラジル・ポルトガル語専攻教員(准教授)。1994年筑波大学大学院修士課程修了。外務省専門調査員、国連平和維持活動選挙監視員、国際協力機構長期派遣専門家を経て2001年より現職。「ポルトガル語」、「ラテンアメリカ政治論」、「国際開発論」などの科目を担当。ブラジルのリオデジャネイロとレシフェに5年ずつとコロンビアのボゴタに3年間住んだ経験があり、それぞれの国ではスタジアム、対戦カードを問わずサッカー観戦を繰り返す。昨年、テレビ朝日系「世界なるほど!CM学院」に出演している。

《高木耕》

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