Google I/O開催……次期Androidの「L」をプレビュー
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まず、安価な素のAndroidデバイスを提供する取り組みが紹介された。インドなど新興市場でスマートフォンは普及段階にあるが、人口の10%しか持っていない。ここを改善するのが「Android one」の取り組みだ。
そして次期Androidの「L」をプレビューした。Lでは、モバイルやデスクトップなど、Googleのプラットフォームを統合する新たなデザイン、「Material Design」を採用した。デザインのインスピレーションは「紙」だ。シンプルでフラットでありながら、影や奥行きなどの見慣れた要素によって分かりやすいデザインとした。タッチすると波紋が生じる効果で、どこを触ったのかがわかりやすい。
Lから導入される新ランタイム ART(Android Runtime)によって、同じデバイスでもアプリが高速化する。Lではグラフィックスも強化され、デスクトップのDX11規格グラフィックスとモバイルとの差をなくすという。
続いてGoogleは、たんなるモバイルを超えたプラットフォーム思想、「Mobile First」を訴求する。例としてウェアラブル拡張「Android Wear」を挙げる。Anroidスマートフォンユーザーは、1日に平均125回画面をチェックするという。スマートウォッチの「LG G Watch」は本日からPlay Storeで発売、サムスンの「Gear Live」も本日から注文できる。
いっぽう、アメリカの平均的な勤め人は1日1時間を自動車の中で過ごし、交通事故件数の25%はガジェットの操作が関連していると指摘し、車載Androidの「Android Auto」を発表した。自動車のステアリングホイールのスイッチを使って、端末のアプリを操作できる。音声入力コマンドでナビゲーション、通話、音楽再生などを指示する。SDKも提供する。
Androidはリビングルームにも提供される。高価格で普及しなかったスマートTVの反省を盛り込んだという「Android TV」が発表された。操作はリモコンでもスマートフォンでも行なえる。Google TVとの違いはゲームプラットフォームでもあることだ。
クラウドサービスについては「CloudSave」の紹介、「Developer Console」の機能向上、「Cloud Dataflow」の解説などがあった。Google Play担当者からは、テストサービスの「Appurify」を開発者に提供すること、健康管理プラットフォーム「Google Fit」のプレビュー、スマートウォッチが影響を持つことなどが説明された。
《高木啓》
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