同作は、バブル崩壊直後の1994年が舞台。銀行の契約社員として外回りの仕事をしながら真っ当な人生を歩んでいたはずの平凡な主婦・梅澤梨花(宮沢)が、夫の自分への関心が薄くなり空虚感が漂いはじめていたある日に、年下の大学生・光太とであったことをきっかけに、顧客の預金に手をつけてしまったことから次第に金銭感覚と日常が少しずつ歪みだし、落ちていく様を描く。『桐島、部活やめるってよ』の鬼才・吉田大八監督がメガホンをとる。
今回の特報では、カトリック聖歌をバックにそれに似つかわしくない言葉と梨花の表情が映しだされ、まだ誰も見たことがない宮沢りえの演技に本作で出会えるという期待を感じさせる映像となっている。
『紙の月』は11月15日公開。