ブラジルの名物巨漢サポーターが“日本発の応援歌”でネイマールを応援
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応援歌の名は、『Neymar Jr. Chant』。この歌を“ブラジルで最も影響力のあるサッカーサポーター”といわれるボーラ・セッチが各地で熱唱。リオデジャネイロのイパネマ(Ipanema)ビーチや各PV会場で歌声が響いた。
実はこの歌、日本の音楽プロディーサー・屋敷豪太氏が制作。演奏はDJ TAKAKI氏が務めているのだ。
Chant(チャント)とは、選手やチームに対してサポーターがそれぞれに持つ応援歌。リズミカルな歌に加え、手拍子やパーカッションなどのアクションが付く。
この 『Neymar Jr. Chant』は、世界中のネイマールファンからベストシーンを集め、ボールの蹴る音やタッチ音をトラックに、そのプレーに寄せられたメッセージを歌詞に制作されたもの。
屋敷氏は、「ネイマールの有名なプレーの(テンポの)ほとんどはBPM133.33。これは最も人間が乗りやすい、盛り上がるリズムと言われている。彼のプレーのテンポから、応援歌をつくれば、必然的に世界中のファンが盛り上がると思った」と語る。
この応援歌がすっかり気に入ったボーラ・セッチは、「ブラジルが世界を制覇することはブラジルの夢。ネイマール選手の初の大舞台。だからこそ彼を応援したい。ひとりのファンとして、彼が安心してプレーできることは何でもしたい、そのために、ブラジルそして世界中のファンと一緒にこの応援歌を歌い続けたい」とコメント。
ボーラ・セッチ率いるサポーターの想いがネイマールに届いたのか、チリ戦ではPK戦を制し、彼は感極まりピッチで涙を流した。現地報道は「ボーラ・セッチたちの祈りが通じ、ブラジルがベスト8進出」などと伝えている。
1994年のサッカーW杯アメリカ大会で、セレソン・ブラジレイラ(Selecao Brasileira)を応援するため渡米したことをきっかけに、応援を“職業”にしてしまったボーラ・セッチ。「僕はセレソンを応援して20年になる。カフー(Cafu)、ドゥンガ(Dunga)、ホマーリオ(Romario)などに対しても、今回と同じように応援した。チームも国民もネイマールのプレーに期待している。僕はネイマールが小さいころから知っている。いまエースとして活躍している彼も、私が彼自身の大ファンであることを知っている。スタジアムに入れないファンたちとともに、『Neymar Jr. Chant』を歌って応援し続けたい」と語っていた。
6月29日現在、サッカーW杯の得点ランキングでネイマールは2位。1位は次の準々決勝であたるコロンビアのホドリゲス。7月14日の決勝大会へ向けてますます熱を帯びるブラジル大会。開催国の威信とサッカー王国の誇りをかけて挑むネイマールへ向けた“日本発のネイマール応援歌”は、動画共有サイトで閲覧できる。
《大野雅人》
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