浴衣のレースクイーンも登場!鈴鹿8耐前夜祭をフォトポート
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ピットでは各チームが明日に向けて作業練習を行った。メカニックたちは決勝レースへの準備に余念がない様子。それでも前夜祭が始まるとメカニックたち同士で記念撮影をするなど、1年に一度の“お祭り“を楽しんでいるようだった。
まずオープニングを飾ったのは、毎年恒例となっている「バイクであいたいパレード」だ。鈴鹿市内からサーキットの本コースへ入るパレードが行われ、グランドスタンドに詰めかけたファンに手を振りながら夕暮れのメインストレートを駆け抜けていく。
年々参加台数は増えており、今年は640台が参加。サーキットのみのパレードには約800台のバイクが参加した。中には大型バイクやサイドカーなどもあり、種類は様々。ただ「バイク」というキーワードをもとに皆で一緒に触れ合って楽しもうという思いで、今年も多くの参加者が鈴鹿8耐の熱戦が繰り広げられたメインストレートを走った。
また一団が通り始めるとチームスタッフのスタッフも作業の手を止め、ピットウォールに駆け寄ってカメラや携帯電話で写真を撮影。
その後、グランドスタンド前ではヨシムラ60周年を記念して、34番の加藤陽平監督、津田拓也、ジョシュ・ウォーターズ、ランディ・ドゥ・プニエが登場。本日午後に行われたTOP10トライアルでは津田が2分06秒703を叩き出しポールポジションを獲得した。ファンから大歓声で出迎えられ、津田も「この有利なポジションを生かして明日は良いレースをしたい」と意気込みを語った。
さらに12番レジェンドチームの吉村不二雄監督、ケビン・シュワンツ、辻本聡、青木宣篤も参加。60周年を記念して、過去ヨシムラが優勝した3台のバイクも登場した。さらにスペシャルゲストとして1980年の優勝に貢献したグレーム・クロスビー氏も、当時のバイクであるスズキ『GS1000R』にまたがり、夜のサーキットでデモ走行を披露した。さらにシュワンツが1986年に3位に入ったスズキ『GSX-R750』、辻本聡は2007年の優勝マシンであるスズキ『GSX-R1000』で走行。スタンドのファンも懐かしいサウンドに酔いしれていた。
そして3台のレジェンドバイクに対してチェッカーフラッグが振られると、明日行われる決勝レースの健闘と成功を祈願して、一足早く花火が打ち上げられ、鈴鹿の夜空を彩った。
デモラン終了後は、ナイトピットウォークのためピットロードを一般開放。ここでも各チームのレースクイーンがダンスを披露したり、浴衣姿で登場するなど、訪れたファンはまさにお祭りの屋台を練り歩くような感覚で、ピットロードをかっ歩。チームやスポンサーのマスコットキャラクターや毎年8耐で登場する「8耐マン」も登場した。
灼熱のレース中は手に汗握る熱戦に注目が集まるが、観戦に来ているファンも参戦しているチームも”皆で楽しむ”という文化が過去30年以上の歴史の中で築き上げられてきた。今回も年に一度しか行われない夏の祭典を、一人一人がそれぞれのスタイルで楽しめる前夜祭となった。
【鈴鹿8耐】ファンもチームスタッフも一緒に楽しむ…恒例の前夜祭を盛大に開催
《吉田 知弘@レスポンス》
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