【ケーブルコンベンション2014】「途中の道路をスマホで撮影しながら通勤した」……雪害をSNSで発信し続けたCATV富士五湖
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RBB TODAY賞は、ケーブル・アワード2014のベストプロモーション大賞にエントリーした作品の中からRBB TODAYの読者投票と編集部審査によって与えらえるものだ。
CATV富士五湖では、今年の大雪災害のとき、LINEやFacebookを活用し、テレビや新聞が伝えることができなかった、地元幹線道路の状況、山間部の状況などをタイムリーに伝えることができたことが評価された。CATV富士五湖 放送部 放送課 課長代理 堀内正樹氏に大雪のときどのような情報提供を行ったのかを聞いた。
――今年の大雪は観測史上稀に見るものだったようですが、どのように情報発信をしたのでしょうか。
堀内氏:朝玄関の戸を開けると、これまで見たことのないような大雪だったので、自分でもびっくりするくらいでした。それで途中の道路の状況などスマートフォンで撮影しながら通勤し、会社に着いてからFacebookに画像をアップして情報発信したところ、すぐに反応がありました。最初は幹線道路の状況などを発信していったのですが、しばらくして状況が落ち着いてきたらので、動画も撮影してアップするようにしました。
――各地域の画像はどのように集めたのですか。
堀内氏:写真や動画をLINEで本部に送り、それを順次Facebookアカウントに投稿していく形で情報発信を行いました。
――以前から災害情報の発信にSNSを利用していたのでしょうか。
堀内氏:いいえ。大雨などの情報を自主放送の気象情報番組の中で扱うことはありましたが、今回のようにリアルタイムの災害情報をSNSで活用したのは初めてです。
――どんな人たちがアクセスしていたのでしょうか。
堀内氏:やはり若い人が多かったと思います。大雪の日は孤立した家庭や集落もあったわけで学生や若い人も多く家に残っていたようです。最近の若い人はテレビなどあまり見ないので、SNSを利用した情報発信なら見てくれるのかな、というのもありました。もともと民放放送が少ない地域でもあり一般のテレビでは細かい情報はわかりませんでした。地域の防災無線も復旧作業や除雪作業をしているということ以外、細かい場所や予定など放送できていませんでした。そこに写真や動画で、各地域の状況を伝えたので、山梨県以外の人も含めて、いままでにないくらいのアクセスがありました。
――今後もこのような取り組みは続けますか。
堀内氏:そうですね。今回の経験で地方のケーブル局ならではの情報発信が、地域や全国に向けてできることが分かったので、同様な活動は広げたいと思います。とくに、自主放送の部分で、SNSとの連携の形を考えていきたいと思っています。
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