【木暮祐一のモバイルウォッチ】第54回 発表前に中国でiPhone 6の模倣品
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そんな中、すでに数日前から中国の携帯電話市場ではiPhone 6の模倣品の発売が始まったようで、一部のウェブサイトで話題になっている。中国ではかつての携帯電話主流の時代から、人気製品の模倣品が当たり前のように製造され、携帯電話専門マーケットに流通してきた。これらは山寨機とも呼ばれ、正規品の携帯電話やスマートフォンとは別に、これまで製造メーカー不詳の怪しげな端末が一定数流通してきた。いわゆるコピー品のマーケットである。
コピー品が出回るのが人気の証とも言われるこの中国市場だが、iPhoneも同様に、これまで数え切れないほどの種類の模倣品が当たり前のように売られてきた。クオリティに関しても、本物のiPhoneに瓜二つなものから、まるでオモチャのような低品質なものまで様々である。当然のことながら、アップルはOSを外部メーカーには供給していないので、これらの模倣品は中国独自のOSであったり、AndroidをベースにインターフェイスをiPhoneそっくりに仕上げていたりする。
そんなコピー品大国ともいえる中国において、ついにiPhone 6の模倣品まで登場した。たまたま北京を訪問していた友人がこのiPhone 6の模倣品を発見し、その情報を送ってきてくれた。現地でこの「iPhone 6」なる製品は、ご覧の通り、それらしき箱に封入され、現行のiPhone 5s/5cよりもひと回り大きい、ディスプレイサイズはおよそ4.8インチぐらいのスマートフォンとして登場している。次期iPhoneではディスプレイが一回り大きくなったタイプが発売されるのではという噂があるが、この模倣品も新サイズのiPhoneを模倣したのだろう。箱側面には「iPhone 6」の印字。なお、箱には価格シールが貼られており、6,800元と表示されている(日本円にして約112,880円)。中国でノーブランドのAndroidスマホ等は日本円で10,000円以下で入手可能らしい。
《木暮祐一》
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