プリン体ゼロ・糖質ゼロで……サントリーの機能系発泡酒「おいしいZERO」
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ビール、発泡酒、新ジャンルを合わせたビール類市場は、課税数量ベースで前年比横ばいが続く成熟市場だ。その中で、「ザ・プレミアム・モルツ」などのプレミアム系ビール類(1~6月比119%)、プリン体ゼロや糖質ゼロという機能系ビール類(同103%)は伸びている。さらに糖質オフをうたう「金麦」の好調などをうけ、サントリー酒類では、糖質ゼロに「プリン体ゼロ」を追加した機能系発泡酒をリリースすることにした。
サントリー酒類ビール事業部の水谷徹事業部長は、「機能系を求めるユーザーは賢い人たち。長生きしたい、健康でいたいという意識があり、冷蔵庫の中にビールもそろえるが、いっぽうで高機能系も用意している人たち。ここにまだ伸びるチャンスがある。そして機能系ユーザーは『おいしさ』に満足していなかった。調査では『うまみ』や『飲みごたえ』に未充足のニーズがあることがわかった。それらをしっかりと追求し、『おいしいZERO』とした。同時期に競合商品が発売されることから、販売のキーメッセージも、『こちら、おいしいプリン体ZERO』とした」と話す。
また、同社ビール生産研究本部の伊藤昇本部長は、「サントリーが持つ天然水100%仕込みにこだわり、アルコール度数は飲みごたえのある5%に。プリン体ゼロ、糖質ゼロでありながらも、しっかりとした味わいと爽快な後味を実現させた」と語った。
8月30日から全国でオンエアされる新CMに出演する木梨は、「昼の2時から乾杯ということで、記者のみなさん、いいんですか?」と記者陣を笑わせた。同社によると、プリン体の1日平均摂取目安は400mg。会見では、木梨のプリン体摂取量は平均500mgほどあり、CMで共演する大相撲振分親方(高見盛精彦さん)は700mgほどあることが明らかにされた。
伊藤本部長は、「商品名にあるように、『おいしい』のが売り。オールフリーで培った製造技術で、ビールらしい豊かな味わい、爽快でバランスのとれた後味が実現。中味にもこだわった自信作」と述べた。
《大野雅人》
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