イスラム教徒の食事「ハラール」セミナー……服部栄養専門学校が開講
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現在、世界の人口約75億人のうち約25%がムスリムといわれており、日本へ観光やビジネスで訪れるムスリムの数も、年々増加している。しかし、ムスリムが守る「ハラール」という食事の仕方に配慮できる日本の飲食店は、数が少ないのが現状だ。
ハラールとはイスラム圏における食材や食事様式の方法。一般にはムスリムは豚肉とアルコールが禁じられていると認知されている場合が多いが、実際には細かい決まりがある。豚肉が厳禁であるだけでなく、他の動物にも援用されるケースもある。また、動物としては認められている肉でも、イスラーム法に則った方法で捕獲され、あるいは屠殺されていることが認められなければならない。
このため、ムスリムは、単純に料理の材料表示だけを見て、自分や家族が食べられるか食べられないかを判断することができない。したがって、ハラールの表示・表記が非常に重要になってくる。
2020年に東京オリンピックを迎え、ムスリムの訪問客を見越したビジネスチャンスと捉えることも可能だが、同オリンピック開催誘致の際にアピールされた、日本が誇る「おもてなし」の精神を発揮できるという意味でも、ムスリムに対応できるお店の存在は、貴重となることが予想される。
セミナーの内容は、(1)ハラールとは、(2)シェフ向けムスリムフレンドリーレストラン運営に関する概要(3)イスラム法に則ったキッチンの洗浄のデモンストレーション、(4)イスラム法に則った屠殺方法のデモンストレーション、(5)ムスリムフレンドリー調理デモとレシピ開示。調理デモとレシピ開示では、マレーシアのレストランのシェフが実際に担当する。参加申し込み締め切りは9月10日、ただし、定員になり次第締め切るとのことだ。
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