倉木麻衣が、原点に立ち返り敢えて1stライブと同じライブハウスからスタートした15周年記念ライブハウスツアーは、8月10日ファイナルを迎えていた。大きく休むことなく、6日より埼玉三郷から全国ホールツアーをスタートさせている。
ホールツアーでは、ダンサーのみで目白押しのアップテンポナンバーばかりをノンストップで魅せたライブハウスツアーとは打って変わって、バンド、ダンサーを従えアップナンバーから倉木の真骨頂ともいえるミディアム、バラード曲もたっぷり聴かせる。15周年のアニバーサリーを象徴するようなベストな内容のセットリストとなっている。
このホールツアーは11月9日の大阪公演まで続く。倉木麻衣の新旧ヒット曲を織り交ぜたライブとアッと驚くようなステージング、そして胸にグッと迫るような心温まる演出など、さまざまな見どころが用意されている。
また、デビュー曲「Love, Day After Tomorrow」にスポットを当てたプロジェクトも発表されている。若手15人のクリエーターがこの曲を15分割し作り上げたミュージッククリップ「Love, Day After Tomorrow feat.15directors」だ。「これは、15人集めて1本の作品を創る」「それぞれが創りたい映像を創る」というコンセプトを基に集められた、新進気鋭のクリエーターたちによって生み出された映像。「若者の夢や新しい才能をどんどん世の中に発信していきたい」という倉木の思いから実現した。
倉木は現在、「原点回帰とデビュー当時からの思い出をファンの皆さんと共有したい」というテーマを掲げており、次作ベストアルバムのジャケットも、爆発的な人気となった1stアルバム「delicious way」を彷彿とさせるものとなっている。その「原点回帰」のマインドに、新たなクリエーターや最新技術によって加わるプラスの音楽観を伴い、15周年以降もどう展開していくか気になるところだ。