3人に1人がパートナーに苛立ち……2014-15年「年末年始過ごし方」調査
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■“計画”は「妻」が主導、“手配”は「夫」が主導
調査は、都内在住の20~50代既婚男女1000名(都内出身者/地方出身者など、均等割付け)が対象で、8月26日~9月8日に行われた。男女別の傾向や近年のトレンドに関する専門家のインタビューコメントも紹介されている。
まず全員に、「ふだんの年末年始の過ごし方」を聞いたところ、「自宅で過ごす」が69%でトップで、以下「自分の実家に帰省する」40%、「パートナーの実家に帰省する」31%が上位となった。
「旅行や帰省の計画は、夫婦どちらがメインで計画を立てることが多いですか?」という質問では、僅差ながら「夫」32%よりも「妻」34%が上回った。しかし一方で、「旅行や帰省における宿泊先や乗り物などの手配」については「夫」が44%、「妻」が35%で順位が逆転している。
さらに「旅行や帰省の計画・準備の際に、パートナーに対して苛立ったことはありますか?」と聞くと、54%と半数以上が「ある」と回答。「旅行や帰省の計画・準備が原因で、夫婦げんかになったことはありますか?」という質問でも、32%と約3人に1人が「ある」と回答した。準備や段取りがスムーズに行かなかったり、せっかく選んだ行き先や計画に文句を言われたりすることで、せっかくの旅行や帰省が台なしになった経験がある人が多いようだ。
そこで、「今年度の年末年始の予定」について質問。「今年、年末年始の旅行・帰省の計画を立てる(立てた)タイミング」を聞くと、「~9月」12%、「10~11月」23%、「12月上旬」20%と結果にばらつきが出た。具体的な過ごし方では、「自宅で過ごす」56%がトップとなり、「自分の実家に帰省する」29%、「パートナーの実家に帰省する」24%、「旅行に行く」10%が上位になるなど、「ふだんの年末年始の過ごし方」より、数値が分散していた。
ちなみに、「今年の年末年始の過ごし方に関する気分・志向」を聞くと、“ありのまま”でいられる場所で、のんびりと過ごす「ありのまま」型が601人と一番支持を集めた。以下、贅沢な旅行などは控え、あまりお金を遣わないように過ごす「家計第一」型が275人、人に自慢できるようなレジャーや旅行を楽しむ「マウンティング」型が64人となっている。
■近年の「年末年始」の過ごし方の傾向
この調査結果について、世代・トレンド評論家、マーケティングライターの牛窪恵氏は、4月以降の消費増税や、自然災害、原材料費アップなどによって、節約モードの家庭も多めだと指摘。たとえば帰省時の航空券で「早割」や「タイムサービス」などをうまく活用する、あるいはSNSやクチコミサイトをチェックして、「交通の便は悪くとも穴場の温泉宿」などを探し出す、といった過ごし方の人も多いようだ。あるいは逆に、ふだんはとことん節約して、年末年始など特別なときにはある程度“プチ贅沢”を味わう人も増えている。
また年末年始は、帰省や旅行の需要が高まるタイミングでもある。大手航空会社・ANAでは、1年前から早期割引が適用される「旅割」の半期一括発売を行っているが、より早期のニーズに応えるべく、新しい運賃ラインナップを設定。年末年始の航空券も早割り料金で予約可能となっている。マーケットコミュニケーション部・吉田剛氏によると、8月下旬には、2015年3月の搭乗分までで前年比120%を超える申込みがあったという。
さらにANAでは、一昨年より12月31日・1月1日の2日間限定のスペシャル運賃を設定しており、できるだけ料金を抑えたい人は、こちらも狙い目となっている。
《冨岡晶》
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