KDDI研、複数4K映像のリアルタイム伝送を実現する技術……家庭で4Kマルチアングル | RBB TODAY

KDDI研、複数4K映像のリアルタイム伝送を実現する技術……家庭で4Kマルチアングル

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 KDDI研究所は3日、世界で初めて、複数の4K映像のリアルタイム伝送を実現する、「H.265マルチビュー拡張方式対応4Kリアルタイム符号化システム」の開発に成功したことを発表した。

 エンコーダ制御の最適化技術と処理速度の改善技術により、2014年7月に新たに国際標準として規格化された、マルチアングル映像用の符号化標準「H.265マルチビュー拡張方式」に準拠した4K対応リアルタイムエンコーダの試作に成功した。

 エンコーダ制御の最適化技術では、移動するオブジェクトの輪郭に合わせて最適な処理ブロックサイズを判定することで最大15%圧縮率を向上し、処理速度改善技術では、動き情報などの探索数を大幅に削減しリアルタイム化に必要な100倍の高速化を実現したという。

 実際にサッカーの試合を4台の4Kカメラで撮影し、4K試験放送と同等の35Mbps程度まで圧縮し映像伝送できることを確認済み。本技術により、将来的に家庭向けマルチアングル映像やユーザーが視聴アングルを自由に切り替えられるフリーナビゲーション映像の配信が可能となる見込みだ。

 なお開発成果は、千葉県幕張メッセで10月7日より開催される「CEATEC2014」にて展示される。

《冨岡晶》

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