今回のプロジェクトは、東芝が産業用ロボットの開発・制御技術で蓄積してきたノウハウを活かして、“心に響く”コミュニケーションロボットをつくるというコンセプトのもと、グループ社員のアイデア提案制度から誕生したものだ。大阪大学、湘南工科大学、芝浦工業大学との協業により完成したロボットは「地平(ちひら)アイこ」と名付けられ、「世界最高レベルの人間らしい表情と、速くて静かで、滑らかな動きを実現している」という。
実際に目の当たりにするとまるで本物の女性のような外観に驚くばかりか、その表情や身振りなどもリアルな人間そのものだ。手話専用のコミュニケーションロボットなので、会場では手話のデモンストレーションを頑張ってお披露目している。ブースの担当者によれば「現在30~40ぐらいの単語をしゃべれる程度だが、今後は単語のライブラリを数百・数千単位に広げていく。展示の反響をみながら、手話コミュニケーションのSDKを公開していくことなども検討していきたい」という。ゆくゆくは双方向のコミュニケーション対応にも期待したいところだ。