通販詐欺サイト、相談商品のワースト6とは?
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日本通信販売協会では、消費者相談室として「通販110番」を設置し、通販トラブル相談を受け付けているが、2010年度の集計開始以来、本年6月に、前年同月比で初めて、減少傾向に転じたとしている。6月が251件で前年同月(271件)と比較して約93%に減少。これ以降、7月は168件(前年同月299件、約56%)、8月は169件(同280件、約60%)、9月は245件(同461件、約53%)と減少を維持している。このため、2014年度の4月~9月期間は、2013年度比で80.3%の減少となった。
一方で、毎年秋から年末年始に向けては、「ネット通販詐欺サイト」が増加する傾向がある。これを受けて、日本通信販売協会では今回、さまざまな方法で注意喚起を行うとのこと。まず、「ジャドマ通販研究所」Twitterを開設し、積極的にネット通販詐欺的サイトに関する最新情報を発信。さらに、ネット通販詐欺的サイトをテーマにした「ジャドマ通販大喜利」キャンペーンを開催する。
あわせて発表された新傾向によると、2013年度のトラブル相談ワースト1位の「商品が届かない、納期が守られない」の割合が前年度比で11.7ポイントも増加して36.0%に上昇した。2位の「電話がつながらない」は昨年とほぼ同等の29.0%。商品到着が前提になる3位「商品・色・サイズ等違い」、4位「返金」、5位「返品・交換」の相談は、すべて減少に転じた。
2013年度にトラブル相談の多かった商品としては、「バッグ類(含財布)」が2012年度の2位から1位に上昇。逆に昨年1位の「靴」は2位に転じた。以下3位「時計」、4位「メガネ・カメラ・光学機器」、5位「スポーツ・トレーニング機器」、6位「趣味・娯楽用品」が続いている。
なお、順位は6位ながらも「趣味・娯楽用品」のトラブル相談が増加しているとのこと。楽器や譜面、毛糸や生地などの手芸用品といった、“これまで詐欺的サイトの印象が薄く、また比較的安価な商品”が増えているのが特徴だ。背景には、いわゆる「なりすましECサイト(コピーサイト)」手法の拡大があるという。
《冨岡晶》
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