富士通、世界初3Dカメラ搭載パソコンを発表…法人・個人向け新商品をタッチ&トライ | RBB TODAY

富士通、世界初3Dカメラ搭載パソコンを発表…法人・個人向け新商品をタッチ&トライ

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富士通、世界初となる3Dカメラ搭載パソコンを発表
富士通、世界初となる3Dカメラ搭載パソコンを発表 全 12 枚
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 富士通は9日、世界初となる3Dカメラ搭載パソコンやタブレット端末など、法人・個人向け新商品の発表会を東京都内で開催した。

 今回発表した新商品は、個人向けでは、パソコン「FMVシリーズ」、「Windows 8.1」搭載のタブレット「ARROWS Tab シリーズ」など、計4シリーズ8機種を10月17日より順次発売。また、企業向けでは、最新の「Android 4.4」を搭載したスマートフォンやタブレットなど、既存ラインナップを強化した5シリーズ18モデルを、10月から順次、国内で販売を開始する。

 個人向け新商品となる23型デスクトップパソコン「ESPRIMO WHシリーズ」は、画面を使いやすい角度に自由に調整できることにより、タッチ操作やペン入力まで最適なスタイルで楽しめるようにしたモデルだ。同シリーズの「WH77/S」では、世界初となる深度情報を検出する3Dカメラ「インテル RealSense 3Dカメラ『Front F200』」を搭載した。

 会場では、3Dカメラ機能を使って、パソコンの前にいる人の顔の表情を認証して、画面に登場するアバターの表情を動かすデモがおこなわれた。実際に体験してみたところ顔を認識する精度は高い。デモでは70のポイントを測定して立体をとらえているが、将来的にはさらに詳細に立体を捉えるソフトも登場するといい、3Dプリンターなどと組み合わせてスキャニングしたデータから立体モデルを作成することも可能になるという。

 また、個人向け商品としては、新たにタブレット端末2機種を発売。「ARROWS Tab QH33/S」は、片手で持ちやすいハンディーサイズの8型タブレットとし、「ARROWS Tab QH55/S」はノートパソコンとタブレットの2通りの使い方が可能な10.1型タブレット。いずれも「Windows 8.1」を搭載するタブレット端末で、それぞれの利用スタイルにあわせて、最適な環境を提供するモデルに仕上げた印象だ。

 新商品のほかにも、同社では個人向けクラウドサービス「My Cloud(マイクラウド)」と「筆ぐるめ」を連携させ、「My Cloud」で整理した写真を使って簡単にオリジナルの年賀状などが作成できる新機能を提供するなど、他社サービスとも連携して事業領域の拡大を目指すという。

 一方、企業向け新商品では、Androidを搭載したスマートフォン・タブレットをラインナップに加えた。

 企業向けスマートフォンのARROWS M305/KA4では、防水(IPX5/IPX8)・防塵(IP5X)への対応のほか高度なセキュリティ機能を装備。指紋認証のほか、紛失や盗難時には遠隔で端末のロックや初期化が可能、端末内やSDカードのデータ暗号化にも対応した。

 実際に端末を手にしてみると、防水防塵のしっかりとした筐体に加えて、手袋をはめたまま操作ができるタッチパネルの採用など、業務での利用シーンをよく考えている印象。用途に合わせて、カメラ・メモリ容量・NFC(近距離無線通信技術)のハードウェアのカスタマイズも可能という。

 企業向け端末にAndroidを採用した理由としては、アプリケーション設計の柔軟性が高いことからで、特定用途端末や専用端末としての活用など、より幅広い客のニーズに応える事ができるという。

 同発表会では、同社執行役員常務の齋藤邦彰氏が登壇し、既存領域に加えて、「イノベーション領域」として、ワークスタイルに変革を与えるための新たなICTの使い方を提案していくほか、「ソーシャルイノベーション領域」として、ビークル、健康・医療、食・農など、既存の枠にとらわれない新たな分野に挑戦していくという、同社の成長戦略が示された。

 同社ユビキタスプロダクト事業について齋藤氏は、「厳しい局面も多いが、チャンスも多い」と、「富士通はこれから、PC、モバイルのみならず、これからやってくる新たな潮流を捉えて、世界中のお客様とともに進化するつもりです。このことを念頭に、富士通のユビキタスプロダクトはこれからも元気に邁進してまいります」と意気込みを語った。


富士通 ARROWS Tab QH33/S

富士通 ARROWS Tab QH55/S

富士通 企業向けスマートフォン ARROWS M305/KA4

《編集部》

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