「映像化不可能」と言われた『イニシエーション・ラブ』、松田翔太&前田敦子で映画化決定
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小説『イニシエーション・ラブ』は、2004年に単行本が発売され、2007年に文庫化。発売以来、徐々に口コミで評判が高まり、重版を重ねている。一見純粋なラブストーリーが、最後の2行で驚愕のミステリーに変貌する。その独創性が話題を呼んでいる作品だ。
そのトリックの特性ゆえに、「映像化不可能」といわれたこの小説を、映像的ギミックを盛り込みながら、実写化に挑むのが監督である堤幸彦。原作者の乾くるみも協力している。役者陣は、主演に松田、ヒロインに前田、三角関係で登場する重要な役に木村文乃を配している。
映画化にあたり、松田は、「80年代ならではの男女の交際や、原作の持つ世界観がとても面白いと思った」と述べ、前田は、「今まで体験したことのないキャラクターなのでとても楽しみ。設定も自分が生まれていない時代背景なので、それも楽しみたい」と抱負を語る。木村はすでに原作を読んでおり、やはり「最後の数行」で驚いたといい、「まさか自分がその登場人物の一人を演じるとは夢にも思っていなかった。この仕掛けを映像でどう表現していくのか(自身でも)楽しみ」と話している。
一方で、原作者の乾くるみは、「アレを映像化するのですか? 本当に? いえ、こちらとしても損はない話ですから、どうぞご自由に。おそらく原作とはかなり違ったものになるのでしょう。何卒お手柔らかにお願いします」と、独特の言い回しで、映画化への応援のコメントを寄せている。
映画『イニシエーション・ラブ』の撮影はすでに始まっており、来年に全国公開の予定となっている。
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