【木暮祐一のモバイルウォッチ】第62回 アップルが新型iPadを発表!米国版のセルラーモデルはeSIMを採用か?
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iOS 8が搭載されCPUのA8Xプロセッサは40%、GPUも2.5倍ほど高速になっているという。また、iPadにもTouch IDが採用され、指で触れるだけでロックを解除できるようにした。国内の3キャリアでは10月下旬以降販売を開始する。NTTドコモはとKDDI・沖縄セルラーは、「Wi-Fi+Cellularモデル」を、ソフトバンクモバイルは「Wi-Fi + Cellular モデル」および「Wi-Fiモデル」を取り扱う。
ところで、新製品発表会の壇上ではアナウンスが無かったようだが、米国の新iPad製品Webページには、「One SIM. Many options.(ひとつのSIMでたくさんのオプションを)」と「Apple SIM」という記述があることが話題になっている。米国で販売される新iPadのセルラー版には、「Apple SIM」があらかじめ挿入されており、SIMを差し替えること無く米国のAT&T、Sprint、T-Moble、および英国のEEの4キャリアをディスプレイ上で選択できるようになっているようだ(米国最大手のVerizonはApple SIMに非対応であるが、同キャリアのSIMに差し替えることで新iPadで通信は可能なようである)。
日本の3キャリアも新iPadの利用料金は今後の発表となっているが、米国のApple SIMに対応した各キャリアでは、短期間の利用者向けプランも選択できるようになっており、例えば1ヵ月、1週間、1日などの利用を選択することができる。セルラーのネットワークを必要な時に必要なだけ利用するような使い方が可能なようだ。
実は国際的モバイル業界団体であるGSMAが2013年末に「eSIM(Embedded SIMともいう)」の仕様を公開している。これは、通信を通じた遠隔操作によって契約事業者情報を書き換えることができるSIMカードで、日本でもNTTドコモが本年6月に法人向けM2M機器用としてeSIMの提供を開始している。eSIMはあらかじめ端末製造時に最初から装着しておき、通信を必要とする際に遠隔でアクティベーションしたり、また海外で利用する際は現地のeSIM対応通信キャリアの電話番号を遠隔で書き込んだりできるというもの。
果たして、今回米国で発売される新iPadに装着される「Apple SIM」がeSIMに相当するものなのかは公式な情報がないため不明だが、SIMの差し替えも不要とする新しいSIMの登場や、通信を通じて遠隔でキャリアを選択するという新たな使い方は、今後どのように日本にも浸透してくるのか、SIMロック解除議論と共に注目しておきたい点である。
《木暮祐一》
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