“むし歯ゼロ”の成功事例と子どものむし歯経験歯数が減っている理由とは? | RBB TODAY

“むし歯ゼロ”の成功事例と子どものむし歯経験歯数が減っている理由とは?

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日本歯学センターにてインタビューに応える井上剛さん親子と日本歯学センター 歯科医師 田北ユキヒロ氏(左)
日本歯学センターにてインタビューに応える井上剛さん親子と日本歯学センター 歯科医師 田北ユキヒロ氏(左) 全 2 枚
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 子どもはお菓子や甘いものが大好きだから、多少のむし歯は仕方ないと考えている人も多いだろう。しかし、子どものむし歯経験歯数が減っている事実※から、むし歯ゼロの子どものむし歯予防を知れば、何か要因がわかるかもしれない。

 そこで、“むし歯ゼロ”の成功事例として、現在むし歯がゼロの子ども(11歳、双子の女の子)を持ち、日本歯学センターに通う井上剛さん(52)にお話を伺った。

――子どものむし歯予防として、幼児期からフッ素を塗ったり、キシリトール入りのタブレットやガムを活用していたとの事ですが、現在は、どういったむし歯予防が日課になっていますか?

 朝と夜の歯磨きですね。朝は私が子どもの歯を磨いています。

――具体的にどういった歯磨きをおこなっていますか?

 歯磨きについては、デンタルフロス、歯間ブラシ、歯ブラシの3種類を使っています。やはり、歯磨きは時間をかけないとダメじゃないですかね。私は音楽業界で働いていますが、タレントさんたちの中には15分位は歯を磨いている方もいます。

――子どものむし歯予防について、周囲(親族等)の協力はどのように得られましたか?

 食器の使い回しなど、祖父母の世代は気にしない世代なので、「あー!」と思う事もありましたが、母子伝播(唾液によってミュータンス菌が人から人へと伝播する事)については伝えていましたし、気をつけてもらっていたと思います。

――定期的に歯の健康診断などは受けられていますか?

 はい、私自身も含め、意識はしています。現在は、先生に声をかけてもらうタイミングで通っています。

――むし歯予防としてであれば、学校でキシリトール入りのガムを噛む事はできるのでしょうか?

 学校では噛めないですね。本当は昼食後にガムを噛ませたいですけれども。そうなってくれればいいですね。また、私自身は、一日中キシリトール入りのガムを噛んでいて、かばん、車、職場、自宅の4箇所にガムのボトルがあります。同じ味だと飽きますので、色々な味を混ぜて楽しんでいますよ。自宅では、食卓と手洗い場にキシリトール入りのガムを置いているので、子どもたちは気が向いたときに噛んでいると思います。

――その他、むし歯予防で気をつけている事はありますか?

 気をつけているという訳ではないですが、子どもがジュース好きではないので、それもむし歯予防につながっているかもしれないですね。また、家の外では子どものお菓子は止められないとわかったので、より一層、ガムや歯磨きに気を使うようになったと思います。

――お菓子を禁止するのではなく、日常でのむし歯予防に対する意識と実行で“むし歯ゼロ”を維持しているのですね。デンタルフロスや歯間ブラシ、キシリトール入りのガムなど、近年一般的になったグッズの活用も大変参考になりました。日本の子どものむし歯経験歯数が減っている要因にも挙げられそうですね。この度はありがとうございました。

※昭和62年と平成23年の過去26年間の比較で、すべての年齢でむし歯経験歯数(現在むし歯+過去にむし歯で治療した本数)は減少。12歳児では、平均4.9本から1.4本に約70%減っている。(図2)

《ダイエットクラブ編集部》

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