状況別防犯システムの導入パターン Vol.2~マンション編 | RBB TODAY

状況別防犯システムの導入パターン Vol.2~マンション編

ブロードバンド セキュリティ
新しくて大規模なマンションではオートロックは当然として防犯カメラシステムの導入事例も多い(写真はイメージです)。
新しくて大規模なマンションではオートロックは当然として防犯カメラシステムの導入事例も多い(写真はイメージです)。 全 2 枚
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 今回は既に導入されていることも多いであろうマンションの防犯カメラシステムを紹介しよう。

 マンションは多数の住人がおり、そのほとんどが1か所あるいは数少ない出入り口を通って敷地に出入りすることになる。そうなると「この数少ない出入り口さえ見ていれば問題ないだろう」と思えるが、逆に考えると「いったん敷地内に入ってしまえば疑われにくい」とも考えられる。マンションの規模や立地にも左右されるが、マンションに求められる防犯システムは出入り口の進入監視と敷地内共用スペースの広域監視という両面が必要になるのだ。

 このようなマンションに設置する防犯カメラは、まず第一に全ての出入り口だけでなく、進入ルートになり得る場所、そして共用スペースもくまなく監視しなくてはならない。メインエントランスはもちろん、各階の廊下、エレベーターホールとエレベーター内、駐車場や駐輪場、ゴミ置き場へのドアもその対象だろう。つまり、防犯面からいえば、表玄関から入ってきた人間は共用スペースを通って目的の部屋に入るまで、途切れず常にいずれかのカメラで撮影できる配置が望ましい。逆に部屋から出た人間を表玄関まで常に撮影し続けられることも重要だ。

 こうした場合、当然ながら多数のカメラが必要になるのは仕方ないが、同時に複数チャンネルに対応した大容量の録画機器も必要になってくる。全周あるいは広角撮影が可能なドーム型カメラなどをうまく使えば、共用部分に設置するカメラの数を減らせるだろう。

 また、都市部では隣接する建物からベランダへ進入を試みるという事例があるため、そのような場所をピンポイントで監視できる人感センサー付きカメラもあると安心できる。入り口のオートロックだけでは安心できないのだ。

 他にも駐車場や駐輪場には暗所対応カメラ、各フロアの廊下には目立たないドーム型カメラ、そしてエントランスにはあえて存在感を発揮するハウジング型カメラなど、場所に応じてさまざまなタイプのカメラを投入すると効果を発揮できるだろう。同時にそれを一括管理できる高度なシステムがマンションに必要とされる防犯システムといえる。

《防犯システム取材班/宮崎崇》

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