「創業特区」福岡市の取り組み……グローバルベンチャー・アワーズも決定
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「創業特区」については、「創業等の支援と『MICE』を活用したイノベーションの創出を通じて、開業率向上や新ビジネス創出を図る」という目標が掲げられている。MICEとは、Meeting(企業会議・研修)、Incentive(報奨・招待旅行)、Convention(国際会議)、Event/Exhibition(展示会等)の頭文字をとった造語で、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベント等の総称だ。
これを受け、福岡市では現在、さまざまなコンテンツ産業の振興が推進されている。たとえば認定された区域計画では、道路における占用要件が緩和され、道路の占用許可が得られやすくなっている。この規制緩和を活用し、今後、国際会議のパーティーやシティプロモーションのイベントなどが実施される予定だ。
すでに10月11日には、福岡市外に在住のデジタルクリエイター・エンジニアの就職を目指す「ぼくらの福岡クリエイティブキャンプ」のトライアルワーク企業説明会が東京で、起業を目指す人や起業を応援する人などが気軽に集まり交流できる「スタートアップカフェ」のオープニングイベントが福岡で開催された。
また10月18日には、国内外の起業家による英語でのビジネスプラン・コンテスト「第1回Fukuoka Global Venture Awards(フクオカ・グローバルベンチャー・アワーズ)」のビジネスプラン発表会および最優秀賞の決定も行われた。当日は、一次予選を突破した海外展開を目指す国内ベンチャー企業、日本への進出を視野に入れている海外ベンチャー企業のプレゼンテーションが行われ、また審査委員からの熱心な質疑応答が行われた。その様子は会場だけでなく、インターネットでも約800人が視聴している。その結果、ユニバーサル・サウンドデザインの中石真一路氏(東京・佐賀)が発表した、話者側で聞こえやすい音声を発生させることで難聴者の聞こえを改善する「コミュニケーションサポートシステムCOMUOON」が最優秀賞を獲得している。
これらの取り組みは、同市サイト「福岡市 国家戦略 特区」、さらに福岡のクリエイティブ関連ニュースを集約したサイト「#FUKUOKA」で紹介されている。#FUKUOKAは、映像、アニメ、ゲームなどのデジタルコンテンツを中心としたクリエイティブに関するビジネスを営む人や、そういった人の住環境、イベントなどにスポットをあて、情報を配信するサイトだ。
《冨岡晶》
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