ケイオプ、大阪マラソンを4K生中継…パススルー提供へ向けた実証試験
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今回の実証実験は、2016年開始予定のBSにおける4K試験放送を、同社は光ケーブルサービス『eo光テレビ』においてパススルー方式で提供することを検討しており、そのための検証を進めるためもの。
昨年の大阪マラソン2013では、H.265/HEVC技術を用いてリアルタイムエンコードした4K映像の伝送に成功した同社、今年はそれを発展させ、撮影した4K映像を放送波に見立てたBSデジタル方式に変調、家庭向け光ファイバー網を使って4K映像を伝送できるのかが確認された。
会場には、4Kテレビと専用開発のセットボックスが用意され、4Kテレビの画面には多数のランナーが走る様子が映し出されていた。負担の大きい動きのある映像を使い、伝送システムの確認をすることで、今後の課題を洗い出そうという狙い。試験放送が2年後に迫るBSデジタルに加えて、CATV(ケーブルテレビ)や地上デジタルの各方式での検証も合わせて行われていた。
大阪マラソン2014の会場に用意されたシステムの構成は、ゴール地点を4Kカメラで撮影、その4K映像を、BSデジタルの放送方式に変調、家庭向け光ファイバー網をつかって、会場内パブリックビューイングブースに伝送。
ブースでは、テレビ用回線終端装置(V-ONU)で受信した映像信号をBSデジタルの方式に復調、専用セットトップボックス(STB)を対応チューナーと見立てて4Kテレビに表示した。
実証試験の担当者は「フレームレートは、昨年の実証試験でおこなった30Pから、今年は将来の放送方式に合わせた60Pを採用していますので、伝送系統にかかる負担も増えています」と話し、今回の伝送実験を通し、各種変調方式での映像伝送技術や必要ビットレートの確認、FTTH網での伝送品質の確認、エンコーダーおよび各種放送・伝送機材の動作確認などを実施していくという。
《編集部》
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