知っておきたい「予防安全技術」と自動車保険の「事故対応力」
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本年度からは新たに、緊急時に自動で減速する「衝突被害軽減制動制御装置(AEBS)」と「車線逸脱警報装置(LDWS)」の、2つの“予防安全技術”の試験・評価が追加、初めてその結果が公表された。
それによると、8メーカー・26車種のうち、トヨタ自動車のレクサス「LS」、日産自動車の「スカイライン」、富士重工業のスバル「レヴォーグ」の3車種が満点を獲得している。日本の事故実態を踏まえ、死亡・重傷事故の軽減に繋がる効果に応じて配点し、その合計が2点以上の場合には「先進安全車(ASV)」、12点以上の場合は「先進安全車プラス(ASV+)」として選定されるが、基本的には、すべての車種がASVまたはASV+に選定されている。
このように各自動車メーカーは、予防安全技術に力を入れているが、事故の可能性はゼロではない。ソニー損保「2014年全国カーライフ実態調査」によれば、全回答者1,000名の内、「自分が運転している際に自動車事故に遭った経験がある」割合は66.4%。また、運転中、事故に直結したかもしれない事象の内「雨天や路面凍結によるスリップ事故」がもっとも高く40.3%となっており、これからの冬シーズンの運転は要注意と言える。
それでも事故を起こしてしまった時は、自動車保険の事故対応サービスが、非常に重要となってくる。実は、事故対応について、各保険会社でサポート内容が異なっていたり、特徴的なサポートが存在したりするからだ。
たとえば、ソニー損保の事故対応では、医療用語として使われる「インフォームド・コンセント」方式という、事故対応サポートの仕組みづくりを行っている。1つの事故に対する解決方法が複数考えられる場合に、各解決案のメリット・デメリットを説明した上で、顧客が納得した解決方法をとるというものだ。
一方アメリカンホーム保険では、24時間365日の事故受付体制に加え、全国約9,600ヵ所にレッカー手配やキー閉じ込みときの解除サービスなどの無料ロードサービスが存在する。さらに、全国約800ヵ所から事故現場にプロが駆けつけ、ドライバー1人では対処できないような手配を適切かつ迅速にサポートしてくれる「事故対応現場サポート」を用意している。自動車保険選びでは、「安さ」も重要だが、これからは「事故対応力」を指標に加えることで、事故予防・対策になるだろう。
《冨岡晶》
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