防犯システムの基本 番外編~警察の街頭防犯カメラ
ブロードバンド
セキュリティ
注目記事

公開情報によると、撮影された画像は「東京都公安委員会規程及び街頭防犯カメラシステム運用要綱」に基づき担当警察署と警視庁本部に送られている。撮影データの保存期間は一週間で、経過後は新たなデータが上書きされて消去されるという。同時に専従の担当者が24時間態勢でモニターしている。
その設置状況は公表されている限り、歌舞伎町地区(ドームカメラ×44、固定カメラ×11)、渋谷地区(ドームカメラ×20)、池袋地区(ドームカメラ×49)、上野2丁目地区(ドームカメラ×12)、六本木地区(ドームカメラ×44)、錦糸町地区(ドームカメラ×15)というのが平成26年現在の状況だ(地区別設置数のみ公開で具体的な位置は非公開)。都内の繁華街の多くをカバーしており、窃盗や暴行障害、器物損壊や詐欺、そして手配犯の特定などさまざまな事案で必要に応じて撮影画像を活用している。
実際に現地で街灯などを見上げてみれば、ドーム型カメラがぶら下がるように設置されているのが分かるだろう。特に歌舞伎町エリアに設置されている固定カメラは解像度が高く、過去に公開された画像を見ると、数十m先の人間の表情が分かるレベルだった。
警視庁では上記各地区の刑法犯認知件数を公開しているが、カメラ設置後は件数が軒並み減少傾向となっている。また、警視庁に限らず各警察本部でも繁華街を中心に導入が進んでおり、今後もこの流れは加速していくはずだ。
普通に生活している限り特に意識する必要はないが、これから防犯カメラの導入を考えている人にとっては、「どんなカメラがどのように設置されているか」など参考になる点も多いのではないだろうか。
《防犯システム取材班/宮崎崇》
特集
この記事の写真
/