防犯システムの基本 Vol.10~解像度の違いと画質
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まず最初に「画像サイズ」は「画質」や「解像度」と言い換えることができる。基本的に防犯カメラは撮影画像をHDDレコーダーに記録するためのデジタルデータとなっているので、そのサイズが重要になるわけだ。
例えば撮影データの証拠能力を左右するのは画像の鮮明さだ。撮影画像の一部を切り取って拡大しても、できるだけシャープな方がいいのは間違いない。つまり、拡大に耐える画質=高い解像度ということ。一般的に映像機器の解像度は「SD」で720x480ピクセル以下、「HD」が1280x720ピクセル以上といわれている。
SDはほぼDVDと同じ解像度になり、数値から受ける印象よりも実際に見た時の精密感は高い。これがHDになると1440×1080ピクセルが地上デジタル放送、BSデジタル放送やBlu-rayソフトはフルHDである1980×1080ピクセルにも達する。つまり、一部の防犯カメラが対応しているフルHD画質であれば、BSデジタル並の高い解像度で撮影できるわけだ。
画像センサーのサイズによって数値が多少前後する場合もあるが、これほどの高解像度であれば、広角レンズで撮影した画像の一部を切り取って拡大してもかなり鮮明に見られる。むしろ、センサーの高解像度化によって、広い範囲を撮影できるが対象が小さく写ってしまう広角レンズを搭載した防犯カメラが脚光を浴びたといえるかもしれない。
また、最近では4K画質(4096×2160ピクセル)に対応した防犯カメラも登場してきている。このレベルになると記録装置や回線容量の問題が出てくるが、防犯カメラの画質はまだ進化する可能性が高いといえる。
《防犯システム取材班/宮崎崇》
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