鉄拳は、お笑い芸人として活動中、2012年にテレビ番組内の企画でパラパラ漫画の制作に挑み、高評価を得た。この作品が動画配信サイトYoutubeにアップロードされると、日本国内のみならず海外を含めて一躍注目を集めるようになった。とはいえ、ディズニー・アニメーション・スタジオの作品のプロモーションに、スタジオ以外のクリエイターがオリジナルストーリーの映像を作ることは異例。映画『ベイマックス』が、日本のカルチャーを徹底的に研究し、ディズニーの“日本愛”を注ぎ込んで作られた作品ということと、鉄拳の描くパラパラ漫画が映画のテーマを見事に描き切っていることから、今回、特例の公認PVとして配信されることが決定した。
鉄拳は、ディズニー公認PVとなったことに対し、「普通だったら描かせてもらえない。公認で描けるというこの幸せはほかの人には味わえないと思う。幸せだった」と感想を述べた。作品については、「ベイマックスが、兄のタダシに代わって、弟のヒロを大事にするという部分が伝わるように描いた。みんなが大切な人の存在を感じ、守りたくなる作品になっている」と語った。プロデューサーのロイ・コンリは「彼のパラパラ漫画は大好き。彼とは何度かやりとりをして進めたが、最終版は本当に素晴らしい出来となった。本当に最高だ」とコメント。監督のドンとクリスは「とてもキュートでかわいい。すごく魅力的で、ストーリーも素晴らしい。ありがとうございます」と絶賛した。
映画『ベイマックス』は12月20日に公開の予定。鉄拳制作のパラパラ漫画の映像は、オフィシャルサイトなどのWEBを中心に配信されることになっている。
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