オースラリアから来たコーヒーの“第3の波”を bills でいただく
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「bills」が認めて提携したのは、シドニー発祥のコーヒーブランド「Single Origin Roasters(シングル・オリジン・ロースターズ)」。2003年にシドニーのサリーヒルズで創業、ブレンドしていない1種類のコーヒー豆のみを焙煎し、人の手で抽出するスタイルでカフェを運営する。それまで深煎りがコーヒーのスタンダードだった中、ライトな味わいのイタリアンベースで展開している。味わいを苦み、酸味、ボディ、アロマの4つに分けて提示し、シドニーの人々にコーヒーの楽しみ方を伝えた存在として知られ、「シドニー・サードウェーブコーヒーのパイオニアの中のキープレイヤー」と言われる。
“サードウェーブコーヒー”とは、約2年前から世界で起こっているコーヒーブームだ。豆にこだわり、一杯ずつ人の手で抽出するスタイルのカフェのことだ。2015年には日本にも上陸する予定の、アメリカ西海岸発祥の「ブルーボトルコーヒー」が代表格のブランドとしてあげられる。「bills」のオーナーシェフであるビル・グレンジャーは「Single Origin Roasters」が提供するコーヒーに魅了され、日本でのメニュー化に当たりオリジナルブレンドを開発。「Single Origin Roasters」が日本初上陸となった。
12月1日からスタートしたメニュー「bills blend coffee by Single Origin Roasters」では、エスプレッソ/ロングブラック:518円、マキアート:518円、フラットホワイト/カフェラテ/カプチーノ:626円、モカチーノ:734円+エスプレッソショット:130円、コールドブリューアイスコーヒー:626円を提供。スウィートキャラメル、チョコレート、完熟プラム、シトラスのような後味を特徴とする、日本のbillsのためにブレンドされたコーヒーを使用している。
これらに加えて2015年以降は、ライトベリー、レーズン、果物に似たフレイバーの「DUROMINA COOP ETHIOPIA」、ジャスミン、バイオレットの蜂蜜、レモンティーのような後味の「GUJI ETHIOPIA」、シャンパンや熟した桃、プラムの風味とミックスベリーの酸味がある「KIGWANDI AB KENYA」の提供が開始される。
「bills blend」と「GUJI ETHIOPIA」を飲んでみたところ、いずれも「これがコーヒーなのか!」と驚くくらい、普段飲んでいるコーヒーとまったく味わいが違った。一般にイメージするコーヒーよりも薄く、まるで紅茶のよう。フルーティな香りが感じ取られ、「これがアロマか」と納得。一般的なコーヒーとはジャンルが異なる味の飲み物のように感じられた。「bills blend」はよりコーヒーらしいコクや焙煎香があるが、「GUJI ETHIOPIA」の方は酸味が際立ち、苦みが少なく、目隠しされて飲んだらコーヒーだと分からないかもしれない。例えるなら、前者は赤ワイン、後者は白ワインのような感じか。
《奥 麻里奈》
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