防犯カメラピックアップ03~アナログカメラなのにフルHD画質「SPK-HDN300M」
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しかし、アナログカメラからネットワークカメラに入れ替えやアップグレードの場合、既設の同軸ケーブルをすべてLANケーブルに引き直す必要がある。ゼロからの新規設置ならともかく、入れ替え需要に関していえば、まだアナログカメラが有利。とはいえ、高画質化も果たしたい……。
そんな時にピッタリなのがケイヨーテクノの「SPK-HDN300M」。従来では不可能と思えるアナログカメラによるフルHD伝送を実現したのは、「HD-SDIシステム」という業務用ハイビジョンデジタルVTRなどに採用されている信号規格のため。これによって既存の同軸ケーブルが使えるアナログカメラでありながら、より情報量の多いフルHD画質(1980×1080P、30fps)での撮影・記録が可能となっている。
「防犯カメラにそこまでの高画質が必要なのか?」という声もあるが、いざ証拠となると、できるだけ鮮明な画質の方が望ましい。その一方、高画質撮影ではHDDの保存容量を消費しまう。「高画質」と「保存容量」の両面からバランスに優れた落とし所がフルHD画質といえる。実際に撮影した画像を見ると、離れた位置の人相やクルマのナンバープレートがくっきり視認できる。一部を切り出して拡大した時の鮮明さはSD画質のアナログカメラとは比較にならないレベルだ。
本体は防雨構造(IP67)なのでマンションの外壁や工場の入り口など屋外設置にも対応している。最も注意して監視したいポイントをフルHD画質で撮影できるのはありがたいところだろう。レンズは固定焦点のf3.7mm+20倍デジタルズーム、最大20mまでの赤外線照射機能もあり、最低撮影照度は0ルクス。夜間撮影にも対応している。本体サイズは67(W)×65(D)×112(H)、重さは約360g。
設置に関してはシンプルな配線や簡単な設定だけで済むのでDIYも可能だが、専門業者や販売店へ相談して確実な作業をオススメしたい。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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