【新連載・オトナのガジェット研究所】iPadを徹底活用「特選!ビジネスシーンで使えるワイヤレスキーボード」
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続いて“フタ”のようにマグネットでiPadに重ねて装着できるハードタイプの「カバー型」を紹介しよう。今回、代表的なモデルとして用意したのはロジクールの「Ultrathin/iK1061」(税抜11,000円)だ。
先ほどの「ケース型」はiPadの全面を覆う装着スタイルだったが、こちらのモデルは液晶側のみを覆うカバータイプなので、本体背面はそのまま露出。アップルロゴも覗かせることができるので、周囲には「オレ、いまiPad持ってるぜ」的なアピールも自然にできる効果がある。iPad本体にキーボードの厚みだけが加わるので、「カバー型」よりも全体を薄くキープできるアドバンテージもある。
このロジクールの「Ultrathin」はiPad本体とデザインの統一感も持たせているのは高く評価できるが、何故かまだAir 2から導入された新色「ゴールド」に対応ができていないのが残念だ。
「Type+」と比べてシンプルなキーボードに見えるが、いろいろとギミックは凝っている。iPadへの取り付けはキーボード本体のマグネットクリップに向かってiPadを“ずずず”とスライドさせると、クリップが飛び出してきて、カチャっとiPadにはまって固定される。
「こいつは画期的だ!」とはじめは気分が上がったのだが、反対側がまったく固定されないのが惜しいところ。その結果、持ち歩く時にはバッグのスリット部分などしっかりと固定できる場所に入れて、取り出す時には片側が外れて落ちないように気を配るなど、携帯時のハンドリングに多少の心得が必要だ。
キーボードとして利用するには、iPadを本体の溝に差し込んでから立てればOK。「ケース型」もいろいろなメーカーから製品が出ているが、なかにはタブレットを固定した後で角度を自由に付けられないものもある。
そのため、テーブルが低い位置にあったり、膝の上に置いてタイピングする時に画面が見にくかったりする。「Ultrathin」はスタンド部分の角度が変えられる設計になっているので、ノートPCと同じ感覚で画面のアングルを調整できるのが大きな特長だ。
キーボードのピッチやストロークは「Type+」と一緒なので、筆者としては大変打ちやすく感じた。iPadと連動するショートカットキーも一緒に使いこなせるようになれば、テキスト入力やアプリの切り替えがMacBookよりもスピーディーにこなせるようになる気がしてくる。
バッテリーは充電式ではなく、市販のコイン電池を2つ使うタイプ。1日平均2時間の使用で、最大約2年のロングライフを実現している。内蔵バッテリーの充電が面倒というユーザーには、こちらの方がおすすめかもしれない。
<採点(3段階評価)>
デザイン:★★
入力のしやすさ:★★★
携帯性:★★
■iPadを買い換えても使える「セパレート型」
もう1つのiPad用キーボードに多く見られるタイプである「セパレート型」には、いろいろな種類の製品がある。特にiPadのデザインと統一性を気にしなければ、ショップで販売されているBluetoothワイヤレスキーボードの中から「iPad対応」や「iOS対応」と銘打っている商品を選び、iPadのケースにはアップル純正の「Smart Cover」や「Smart Case」を使いながら組み合わせればいい。
セパレート型の製品で、やはり最も気になるのはポータビリティの高さとキー入力のしやすさ。せっかくiPadが薄く軽量になったのに、一緒に持ち運ぶキーボードが重くて無骨なものだと、ビジネスツールとしてのiPadの魅力が次第に薄れていくことになってしまう。
そんな「セパレート型」で、筆者が気になる製品を2つ紹介しよう。1つはロジクールの「Keys-To-Go/iK1041」(税抜8,000円)。軽くて薄いBluetoothキーボードで、内蔵バッテリーは2.5時間のフル充電で、1日2時間平均使っても最大約3ヶ月のロングライフを実現する。カラーはブラック/ティール/レッドの3色。
キーストロークは先に紹介した2製品よりも若干浅めで「1.2mm」となっている分、比べてしまうと確かに若干ペタペタした感じが否めないが、慣れれば使い勝手は悪くないと思う。
本体をiPadをくっつけたりするギミックはないので、iPadも一緒に入るポーチなどに入れるなどの持ち歩き方になるだろうが、テキスト入力時はiPadをテーブルの上に置いて膝の上など打ちやすいタイピングポジションが取れるのもセパレート型ならではの魅力。
iPadを新しく買い直しても、慣れたキーボードを使い続けることもできるし、iPhoneの外部キーボードとして共有も可能だ。
<採点(3段階評価)>
デザイン:★★
入力のしやすさ:★★
携帯性:★★★
《山本 敦》
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