IT技術者不足の「2015年問題」、解決の鍵は「インターンシップ」?
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多くのシステムエンジニアを有するインテリジェンスビジネスソリューションズでも、今後予想される技術者不足を前に、新卒採用を強化する方針を掲げているという。これは、「即戦力となる中途社員に比べ育てる手間はかかるが、より自社に帰属意識のある人材として育て上げ、長期的に活躍する人材を増やしたい」という考えからだ。
そのため、同社では2016年卒の新卒採用から、初めてインターンシップを導入した。政府の要請を経団連が受け入れる形で、2016年3月卒業予定の学生から就活スケジュールの後ろ倒しが決まっており、説明会は3年生の12月から3月に、面接などの選考は4年生の4月から8月に開始時期がそれぞれずれる。そのため、より早期に、優秀な学生と深い接点を持つのが狙いとしている。
同社のインターンシップは、1日間、2日間、2週間程度の長期プログラムの3種類。長期型の1つである企画立案インターンでは、チームに分かれ会社から出されるお題に合った企画を立案し最終的に社長にプレゼンする。過程では第一線で活躍する社員がメンターとして参加する。また、新卒採用の現場を実際に体感し、突っ込んだ質問を採用担当者にぶつけることのできる「パパラッチ!採用ダダ漏れインターンシップ」というユニークなプログラムもある。このプログラムの体験談は、同社のブログにて発信されている。
インターンシップは学生だけでなく、企業側にもメリットがある。インテリジェンスビジネスソリューションズでは、早期に学生と接点を持つことができることや、採用活動とは切り離されたところで会社の魅力をアピールできることなどを、利点としてあげている。採用活動時期の後ろ倒しも相まって、インターンシップに注目が集まっているが、人材獲得競争が激化するIT業界においては、さらにインターンシップに注力する企業が増える見込みだ。
《冨岡晶》
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