官能、業、女の情念……「新しく、誰も知らない相武紗季」が誕生
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21日よりWOWOWにて放送を開始する同作。直木賞作家の桜木紫乃原作の小説「ホテルローヤル」を映像化したもので、女性の業と情念から生まれる犯罪を性愛シーンを絡めながら描く、エロスとサスペンスが融合した物語となっている。
相武は、夫は実母の元愛人、不倫関係にもあり、誘拐事件を起こし焼身自殺を図る…という、複雑な役どころ。奥田瑛二や不倫相手の小澤征悦とのベッドシーンも第一話から満載で、従来の相武のイメージとはかけ離れた、相武の新たな一面が映し出されている。三島監督も「新しい、今まで誰も知らない相武紗季、誰も知らない小澤征悦を撮るということで作りました」と話した。相武も、今回の幸田節子という新しい挑戦となったキャラクターを演じ、「今まで表現しなかったような表現で、自分を投影できました」と手応えもあったようだ。
三島監督も、原作「ホテルローヤル」を映像化したいという思いは兼ねてからあったそうだが、今回、主演を相武でドラマ化するという話には驚きがあったという。「え?イメージと違うじゃんって話をしたんです。でもプロデューサーの方に『一番、節子という人間から遠い人間にやらせたい』と言われ、なるほどと。じゃあ私は、相武紗季の新しい面を撮るために、あらゆることをやると。相武さんが嫌だと言っても、監督が嫌いだと言っても構わないですね?と。腹をくくってやりました」と語る。この言葉からも感じられるが、第一話を見ただけでも、相武として、かなり挑戦的で、新しさを感じる作品に仕上がっていた。
相武の不倫相手役を務めた小澤は「始め、台本をいただいたとき“葦(あし)”が読めなかったのですが……。相武さんという女優さんの、(新しい面が)出ていく過程が間近で見れて良かったです」と、時折冗談も交え、場を和ませた。
同作のポスターも、一糸まとわぬ相武の身体を美しくおさめたビジュアルになっており、小澤は「ずっと見ていたいですね」と絶賛。
WOWOW連続ドラマ「ガラスの葦(がらすのあし)」は、21日午後10時から放送開始。全4話。
《田中沙織》
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