【MWC 2015 Vol.9】エリクソン、他業界へのICT活用など多数の新サービス・技術を展示
ブロードバンド
回線・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
2020年までに、世界の90%が携帯電話を所有……スマホ加入だけで60億超に
-
ドコモと世界主要ベンダー6社、「ネットワーク仮想化技術」の実用化実験に成功

MWC 2015でエリクソンは、「GROW」「DRIVE」「PERFORM」「EXPLORE」と、大きく4つのテーマを掲げてブースを設計。それぞれのテーマごとに新規発表を含めた展示やデモを行う。
「GROW」では、同社の既存の顧客、特に通信系の事業者に対して新たな収益源を確保するためのアイデアを披露する。『MEDIA DELIVERY NETWORK(MDN)』と呼ぶ新たなコンセプトも「GROW」の中で展示される。MDNは、いわゆるCDNを高度化した考えで、増加するビデオトラフィックに対して、通信事業者がメディアを中心に捉えたビジネスを推進し、マネタイズすることを支援する。クラウド環境でも提供可能なソフトウェアとして、アプリを意識した最適化を実現するという。
「DRIVE」では、今あるビジネスをいかに伸ばしていくかという観点でクラウド関連のソリューションが中心に紹介される。この分野での新発表は『DIGITAL TELCO TRANSFORMATION』『EXPERT ANALYTICS 15.0』のふたつ。前者は、通信事業者が金融、医療、ニュース配信等のデジタルサービスを提供するための枠組みを共に考えようというコンサルティングサービス。いずれはSIサービスのような動きも考えているとのこと。後者は、エリクソンが様々な端末やネットワークノード、調査を通じて収集しているビッグデータを分析し、顧客満足度を高める改善を自動的に行うOSS/BSSの最新版ソフトウェア。エリクソンでは、どういったパラメータが顧客満足度に貢献するのかという独自の指標を開発し、特許申請中。
「PERFORM」は読んで字のごとく、ネットワーク性能をいかに向上させるかという展示。特に無線関係に焦点が当てられるほか、ソフトウェア高度化といった話も一部紹介される。新発表としては『ERICSSON RADIO SYSTEM』『ROUTER 6000 SERIES』『NETWORKS SOFTWARE 15B』といった基地局、無線ユニットなどに関連した製品やソリューションが挙げられる。
最後に「EXPLORE」では、テレコム以外の新しい産業・ビジネスにICTを活用していくソリューションを紹介。具体的には、自動車業界でのビジネスモデル確立、交通安全への貢献、オリンピックに代表される都市イベントでのICT活用など。
その他、現時点で明かされていない新規発表や、新たなパートナーシップの発表も会期中に行われる予定。ブースでの実際の展示・デモの様子や各サービスの詳細については、現地で取材し、お伝えする。
《白石 雄太》
特集
この記事の写真
/