これが“日フォン”だ!……“ケータイ”の進むべき道、「AQUOS K」
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
「AQUOS K」は、au2015年春モデルとして発表されたフィーチャーフォンで、Android 4.4を搭載し、最大10台までのWi-Fiテザリング、LTEに対応することなどが特長。960×540ピクセルのTFT液晶、1.2GHzのクアッドコア、1310万画素のカメラを搭載し、スマートフォンなみの機能をもつ。
同レポートでは、まず「AQUOS K」の商品特長と注目のポイントとして「折りたたみ型携帯と同様のデザインや、テンキー操作など、これまで“ケータイ”で慣れ親しまれてきた操作性を保持した端末にAndroid 4.4を搭載した、いわばハイブリッド型の“ケータイ”」という点を挙げる。
そして「クアッドコアCPU、タブレットやパソコンを接続しての利用が可能なテザリング機能を搭載し、国内通信事業者(通信事業者:KDDI)としては初となる高速データ通信4G LTEにも対応。提携事業者の独自開発アプリをダウンロードすることで、LINEなどのコミュニケーションツールもアプリで利用が可能になった」と、その多機能ぶりに注目している。
また、同機のwebブラウジングにも着目。「従来の“ケータイ”は専用サイトしか閲覧ができなかった中で、パソコンやスマートフォンと同じWebサイトが閲覧できるブラウザを搭載したことも利用者の利便性を向上させる大きな魅力と言える」と高く評価している。
操作性に関しては、「操作感で特長的なのは、テンキーでの操作はそのままに、キー部分に静電式センサーを配置した『タッチクルーザーEX』機能により、タッチエリア内の指の位置を検出、スマートフォンのようにタップやスワイプといった操作性を実現した点。パソコン、スマートフォンサイトを閲覧する際も感覚的な操作が可能」と、「タッチクルーザーEX」機能をその特長として挙げている。
そして同機の総評として、「KDDIが1月に発表した携帯電話の新製品の中でも、“ケータイ”とスマートフォンの融合形として特に大きな注目を集めた『AQUOS K』。“ガラケー”(ガラパゴスケータイ)の呼称が定着して久しい“ケータイ”ですが、コラムニストの深澤真紀氏は、日本メーカーによる日本人のための、まさに日本らしい“ケータイ”として、『AQUOS K』を“日フォン(にふぉん)”と評している。日本国内でもスマートフォンが急速に普及する一方で、いまだ根強い“ケータイ”需要。『AQUOS K』は、『AQUOS』ブランドが“ケータイ”ユーザーのニーズと期待に応えた、“ケータイ”の今後を左右する新たな進化の形であると言える」とレポートを締めくくっている。
また、トレンド総研では“ケータイ”ユーザーである男女500名を対象として、携帯電話に関する意識・実態調査を実施した。
はじめに“ケータイ”のメリットや便利に感じている点を質問すると、もっとも多かったのは「使い慣れているから」(72%)、次いで「月額利用料が安いから」(69%)、「“ケータイ”で特に不自由はない・満足しているから」(51%)といった回答が並ぶ。同時に、「バッテリーのもちがよいから」(34%)、「(テンキー/ボタン式の)操作性がよいから」(24%)など、操作性について触れた回答も挙がっていた。
これらの理由の中でも特に“ケータイ”にこだわっているポイントを聞くと、約3人に1人が「バッテリーのもち」(31%)、「本体の軽さ・コンパクトさ」(29%)、「(テンキー/ボタン式の)操作性」(27%)と、“ケータイ”の特徴的な点を挙げている。また、全体の84%と大多数の人が“ケータイ”を利用することにこだわりのポイントがあると回答しており、「なんとなく」の理由で利用し続けている人は少ないことがわかった。
次に“1台持ちユーザー”を対象としてスマートフォンの利用意向を調べると、スマートフォンへの乗り換え(“ケータイ”利用は停止)意向がある人は25%と約4人に1人。20~30代はやや高く、33%と約3人に1人という結果となった。スマートフォンを使いたい理由としては、「Webサイト(パソコン用サイト含む)を利用・閲覧したいから」(40%)、「スマートフォン用のアプリを使いたいから」(30%)が上位に並び、スマートフォンならではの機能性に魅力を感じているようだ。
“併用ユーザー”に対して「利用中のスマートフォンに不満はあるか?」と聞くと、93%が「ある」と回答。特に多かったのは、「バッテリーのもちが悪い」(66%)、「端末本体が高い」(44%)や、「端末が大きい・重い」(25%)といった不満点だった。スマートフォンと“ケータイ”を併用している理由としても、「スマートフォンのバッテリーのもちが悪いから」と答えた人は41%に上っている。機能性が高いスマートフォンだが、その一方で、バッテリーのもちや端末のデザイン・サイズ感といったハードの面での不満を感じるユーザーが多いと言える。
最後に、今後も“ケータイ”を利用し続けたいと思うかどうかを質問すると、92%と大多数が「思う」と答え、“ケータイ”の根強いニーズがうかがえる結果に。ただし、「2台持ちは全く考えていないので、両方のいいところを備えたものを期待している」(64歳・女性・“1台持ちユーザー”)や、「スマホの操作性がより簡単になればいいと思う」(59歳・男性・“1台持ちユーザー”)といった、今後のスマートフォンや“ケータイ”に対する要望がうかがえるコメントも見られ、“ケータイ”を継続して利用したいという気持ちはあるものの、今の“ケータイ”に完全に満足しているわけではないというユーザーのニーズが明らかになっている。
アンケート結果により、「“ケータイ”利用を継続している人はその多くが強いこだわりがあり、だからこそ、スマートフォンを持ちたいという気持ちはありつつも、なかなか納得のいくものが見つからないジレンマを抱えていると言える」として、「“ケータイ”にも、スマートフォンにも完全には満足していない、ユーザーの新たなニーズが垣間見える」と結論づけている。そして「『AQUOS K』は、まさにこうしたユーザーの声に応えた新タイプの“ケータイ”であり、今後の更なる進化が期待される」と「AQUOS K」に“ケータイ”の進むべき道を見ているようだ。
《RBB TODAY》
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