震災時の閉じ込め対策に…トイレ&飲料水などを備えたエレベーターチェア
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
2011年の東日本大震災では、関東地方でエレベーターへの閉じ込めが多数発生した。いずれも深刻な事態にはならなかったが、消防隊の救助要請が多数発生したため、しばらく閉じ込められた人も少なくなかった。しかし、首都直下地震が起きた場合なら、消防隊が他の現場に派遣されることになり、救出までの時間はより長時間化することもありえる。そんな時の備えに最適なのが、A&ATが発売している「エレベーターチェア」だ。
本製品の中には非常用の飲料水、紙コップ、タオル、照明や救助を呼ぶ際に目印として使えるサイリウムなどを備え、疲れた時にはイスになり、さらには簡易トイレとしても使える仕様になっているのだ。そのため、トイレットペーパーや除菌おしぼり、消臭剤、さらに目隠しとして使える簡易カーテンも完備されている。
通常時はロックをかけてエレベーターの片隅に置いておき、使用する際には、エレベーターチェアの真ん中近くに設置された赤色のボタンを押すことでロック解除ができる。
3月11日を控えて、高層建築の利用者や管理者はエレベーターの防災準備を見直してみよう。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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