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「WEZR」はフランス パリのスタートアップで、天候に関するモバイルプロダクトにおいて多くの実績をもった専門家が集まった組織。彼らは現在、ユーザーの位置情報に紐づきながらリアルタイムに正確な情報が更新される天気予報サービスの開発に取り組んでいる。今回のイベントでは、彼らの取組みの核となるセンサーデバイスと、センサーから収集した情報などをもとに天気予報を表示するスマートフォンアプリのプロトタイプが展示されていた。
WEZRが開発しているセンサーデバイスは直径3cm程度のとても小さなもので、自転車のハンドル部分やスキーのピッケル、バックパックなど様々な場所への取着けが想定されている。同デバイスは、気圧・湿度・温度計を持ち、収集データの前処理を行うプロセッサと一時的にデータを貯めておくストレージを搭載。スマートフォンとはBLEで通信を行う。
このセンサーが収集したデータはデータベースに蓄積され、従来からその地域で提供されている天気予報サービスの情報とクラウド上で組み合わせて分析することで、ユーザーがいるエリアの天気予報の正確性、リアルタイム性を大きく向上させる。具体的には、1マイル圏内の正確な情報が5分間隔で更新され、5分後や30分後といった未来の予測も高い精度で提供されるという。たとえば、目の前の丘に15分かけて登るといったシチュエーションで、15分後の丘の上の天気、風の強さなどのコンディションを知ることができたり、15分後に雨が降るのでその場所から西へ移動した方が良い、といったアラートを受け取れたりといったことが実現される。
現在WEZRは、クラウドファンディングサービスKickstarterで資金集めの最中で、目標金額は達成できる見込みとのこと。近日中にはGoogle PlayおよびApp Storeでのアプリ配布とセンサーデバイスの配布を開始したい考え。本当に高精度でリアルタイムな予報が実現されるのであれば、日本でもその需要は確実にあるサービスだろう。今後の状況にも注目したい。
《白石 雄太》
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