準惑星を周回する軌道に探査機到達……太陽系誕生を研究
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NASAジェット推進研究所でドーンの計画責任者を務めるマーク・レイマンは「ケレスは1801年に発見され、惑星とされ、のちに小惑星となり、さらに準惑星として知られるようになった。そして490億kmの旅を経て、ドーンにとっての“家”となった」と語る。
準惑星に到達した最初の宇宙船になったドーンだが、2011年から2012年にかけては、大型小惑星「ベスタ」の探査も行なっている。火星と木星との間にあるメインベルト小惑星帯では、これら2つが最大級の天体だ。
ジェット推進研究所の副主任研究員キャロル・レイモンドは「ケレスとベスタは、惑星になろうとしていた天体が、木星の重力でその成長を止められてしまった。太陽系誕生時の化石のようなものだ」と説明し、太陽系生成について研究が進むことを期待する。探査機の名前「ドーン」は「夜明け」を意味し、太陽系生成の初期過程の究明に貢献することがミッションだ。
なおドーンがケレスの周回軌道へ投入される前、接近中の2月19日、ケレスから4万8000km離れた地点で、ドーンからの画像でケレスの表面に他の部分より明るいスポットが発見されており、これの調査も待たれる。
《高木啓》
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