【SS2015リポート040】オカムラ、耐火性能&内部犯行を抑止するセキュリティ収納
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
見た目はスッキリした壁面収納に見えるが、三つの区画によって1、2、3時間と耐火性能が異なり、収納物の重要度や性質に応じて分類して利用できる。そして、一見したところでは外観に金庫のような仰々しさがないことも狙われにくく、盗難の危険性を軽減させる。
この収納にアクセスするには、IDカードによる入退室の時点から始まり、コントロールパネルを擁する操作ユニットにおいては、カードや指静脈認証、暗証番号などによる認証を求められる。これにより、いつ誰がどの収納区分から物を取り出したのかを操作ユニットに記録する。
さらに同システムの「typeX」では、そのアクセス情報が管理用PCに記録され、外付けのカメラによって監視することも可能。誰が何を取り出したか(あるいは収納したか)も、時間や氏名をクリックすることで、録画映像を呼び出して確認することができる。
主に金融機関向けに開発されたシステムで、金庫室を設置するよりも省スペースで簡易でありながら金庫と比べても遜色のない安全性をハード・ソフトの両面から充実させている。
同社担当者によると、重要物の盗難被害は、8割が内部犯行というデータもあり、アクセスを厳重にするのはその防止対策が主な目的となるという。
今回展示された「イー・ストレージ 2」は昨年の夏ごろにバージョンアップが行なわれた。前述の「typeX」に加え、パソコン不要でコントロールパネルのみで設定・操作が可能なスタンドアロンモデルの「epris」の2種が用意されている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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